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vol19

コーチングクリニック 2015年12月号より

第19回「チームの枠を超えた指導者同士の連携」

藤原 隆詞(川崎フロンターレ育成プロジェクトグループ チーフコーチ)

未来のプロサッカー選手を育てるために、アスリートの原石を発掘するために、サッカーを通した“人間”育成のために――。J リーグクラブの取り組みから学べることは、サッカーをうまくするための技術だけではない。本連載では、川崎フロンターレのコーチやスタッフが日々考え、そして実践する選手育成、人間育成の考え方を紹介する。第19 回は、川崎フロンターレが実践する地域との連携について。その主な舞台はトレセン(トレーニングセンター制度)だが、そこで地域の指導者、選手たちと密なコミュニケーションをとることで、川崎市全体のレベルの底上げを図っているという。指導者のキャパシティを広げるためにも有効な方策とは、一体どのようなものなのだろうか? 育成プロジェクトグループの藤原隆詞チーフコーチにお話を伺った。

(取材・構成/編集部、写真提供/川崎フロンターレ)

川崎市全体のレベルを高める

ふじはら・たかし
1983 年6 月28 日、神奈川県川崎市生まれ。日本大学を卒業後、川崎フロンターレに入社。クラブではスクール・普及コーチとして活動する傍ら、3 種神奈川県トレセン川崎南北地区コーチ、4 種川崎市トレセンコーチ、4 種神奈川県トレセンコーチ、地域・トレセンチーフコーチなど、神奈川県及び川崎市のトレセンコーチを務める。2014 年から現職。日本サッカー協会公認B 級ライセンス、日本サッカー協会公認A 級コーチU-12 ライセンス保持。公認キッズリーダーインストラクター。

2014 年、川崎フロンターレ育成部に「育成プロジェクトグループ」が立ち上がりました。それよりも前から同様の活動は行っていたのですが、当時はフロンターレのアカデミーに所属する選手を指導する育成部と、スクールや地域の活動に携わる普及部とが1 つの部署として構成されていました。それを育成部とスクール・普及部とに分けることで、各部門のコンセプトやスタッフの役割がより明確化されたのです。

同グループの大きな柱は、地域の選手たちを育成するサポートをしていくというものです。いうなれば、川崎市内のサッカークラブや学校部活動とフロンターレとの接点のような役割であるといえます。川崎市の活動にフロンターレが関わっていくことで、市全体のレベル底上げの一端を担い、その一方で将来有望な選手がいて、選手が希望する場合には、フロンターレのアカデミーに加入するケースもあります。

私が主に関わっているのは、4 種と呼ばれる小学生年代の川崎市のトレセン(トレーニングセンター制度:将来有望な選手に質の高い指導を行い、将来活躍する可能性をもった選手を発掘するための日本サッカー協会の制度)で、チーフコーチとして取りまとめをしています。また、川崎市トレセンの上部団体に当たる神奈川県トレセンでも指導に携わり、下部に当たる川崎市内各区(川崎市の場合は全7 区)のトレセンでも、できる限り活動現場に行き、地域の指導者と一緒に選手を見ています。県トレセン、市トレセン、7 つの区トレセンがあるわけですが、我々の役割は1 人でも多くの選手を区トレセンから市トレセンに、あるいは市トレセンから県トレセンに輩出していくことです。

4 種のトレセン活動は小学5 年生から始まります。区トレセンには5 年生の4 月から活動を始めるように通達しており、選手をある程度選考したら、秋口には各区から推薦された選手たちで選考会を実施して、合格した選手たちで市トレセンの活動を行います。とはいえ、市トレセンへの門戸が開かれるのは選考会1 度きりではありません。年に3 回程度、トレセンマッチデーを設けています。これは各区とフロンターレU-12 の8 チームで対抗戦を行い、よい選手がいればトレセン活動に参加させるというものです。この年代は、体格も理解力の面も変化が大きいもの。選考会に来たけれども合格しなかった、あるいは選考会に参加できなかったという選手でも、時を経て著しい成長が見られるようであれば吸い上げられるようにするためのシステムです。

市トレセンの活動は月2 回が基本です。それに加えて、大会や招待試合もあります。5 年生の秋口から6 年生の終わりまで、実質1 年ちょっとの活動期間ですが、その間に平均して7 〜 8 つの大会に参加しています。

県トレセンになると、神奈川県の場合は県東地区・県央地区・県西地区の3 ブロックに分かれて活動が行われます。さらに現在は女子ブロックも設けられているので、県内には4 つのブロックがあることになります。男子の3 ブロックに関していえば、そのなかでも有望な選手が20 〜30 人ほど選ばれ、センタートレセン(神奈川県選抜)として関東7 都県が参加する選抜大会に参加します。上に行けば行くほど、やはりJ クラブのアカデミーに所属する選手が中心になります。センタートレセンであればフロンターレと横浜F・マリノスの選手が中心ですし、そうでない選手も含めたほとんどが、小学校を卒業したらJ クラブのジュニアユースでプレーすることが決まっています。

また、私は3 種と呼ばれる中学生年代のトレセン活動にも携わっています。川崎市はSouth 地区・North 地区と市を南北に分けて活動しており、主に学校部活動の顧問、つまり中体連及び高体連の先生方と連携をとって指導しています。4 種時代はさほど目立たなくても、3 種になると芽が出る選手もいます。そうした選手をトレセン活動でしっかりケアしていくことができれば、2 種(高校年代) につなげられるのです。そのためカテゴリーを超えた連携、例えば小学6 年生と中学1 年生、あるいは中学3 年生と高体連の1 年生とで練習試合を組むなどといった機会も積極的に設けています。

指導者同士の信頼関係を築くには?

県トレセンでは、フロンターレのほかにマリノスや横浜FC など、神奈川県に拠点を置くJ クラブのスタッフが指導に携わっています。市トレセンでも、川崎市であれば私もそうですし、フロンターレU-12 のコーチングスタッフも現場に赴きます。そして区トレセンになると、各区の街クラブやスポーツ少年団の指導者が主導することになります。大半は川崎市で10 〜 20 年と長く指導されている年配の指導者が取りまとめをされています。

各区、市、県のトレセン活動すべてに関わり、地域の指導者と連携をとりながら1 人でも多くの選手が区から市へ、市から県へと吸い上げられるようにするために、我々は潤滑油のような立場でなければならないと考えています。そのためには、当たり前のことかもしれませんが「空気を感じ、考えること」が大切です。

例えば、長く指導を続けていると、よくも悪くもそれが習慣化してしまい、当たり前だと思っていることでも、一般的にはそうでないこともあります。そのようなときに、どのタイミングでどのように話せばいいのかは難しいものです。私の場合は地域の指導者が年上であることのほうが多いといえます。指導者としてのキャリアも長く、これまで指導してきた自負があるはずですから、1 歩間違えると「生意気」と捉えられかねません。そのため、思ったことをすぐには口にせずワンクッション置いてから話したり、ダイレクトな言い方ではなくあえて少し遠回しな表現をしたりすることで、自ら気づいてもらえるようにしたりしています。

その結果、徐々にコミュニケーションがとれるようになり、信頼関係も構築できると感じています。以前は試合会場に顔を出すと「選手を引き抜きに来たのか?」と言われることもありました。それが今では「区トレセンには入っているけれども、市トレセンに入っていない選手を少しでも吸い上げてくれるため」という見方をしていただけるようになりましたし、トレセン活動においても「気づいたことがあれば遠慮せずに指摘してほしい」と言ってくださっています。

地域の指導者とよく話しているのが、自分自身に矢印を向ける必要があるということです。指導者がなんらかのアプローチをしたときに選手の反応が悪いと、「なぜコーチの言うことがわからない」「なぜこんなこともできない」と選手のせいにしてしまうケースがよくあります。けれども本当は、選手の理解力不足や技術不足なのではなく、指導者のアプローチに原因があるのかもしれません。選手の反応が悪かったときこそ、「今は自分のアプローチが悪かったから伝わらなかった。別のアプローチに変えよう」と考えられなければならないのです。そういう話は、地域の指導者とも積極的に話せるようになりました。

ひと昔までは、「選手は勝手に育った」といわれていました。それはどこかで教わるというよりも、日が暮れるまで友達とボールを蹴り合っていたことが大きな要因の1 つと考えられます。けれども今の子どもたちは、サッカーを“教わる” 環境が十分すぎるほど整っています。そのため今の子どもたちは、受け入れること、つまりインプットは得意なのですが、アウトプットが苦手な傾向にあると感じています。

もしかすると、それは学校教育にも同じことがいえるのかもしれません。教師の言うことに素直に従う生徒は「良い子」、人と違ったことをしたり臆することなく意見を言ったりする生徒は「生意気」「自分勝手」と捉えられがちです。

阿吽の呼吸という言葉があるように、言わなくてもわかることは日本人の良さでしょう。けれどもサッカーをはじめ、スポーツではアウトプットが不可欠です。トップレベルの選手になりたいのであればなおさら、自分のストロングポイントを出していけなければ、生き残ることはできません。だからこそ、今を生きている子どもたちにとっては特に、指導者が何を伝えるか、どのように伝えるのか、といったことがとても大事だと思います。

仮に選手の反応が悪かったなら、「今は自分のアプローチが悪かったから伝わらなかったのだ」と、自分に矢印が向けられるようにならなければいけない

選手を変えたいならまず指導者が変わる!

現在、川崎市トレセンのスローガンは「Action!!」です。ピッチ内外にかかわらず自分を表現すること、自ら進んで行動することを促しています。ただし活動が月1 〜 2 回であるため、響く選手もいれば、響かない選手もいます。そこで重要なのが、各区のトレセンとのタイアップだと私は考えています。もっといえば、自チームの活動でも同じようなスタンスでいてくれたなら最高です。

選手が変わるためには、やはり指導者が変わらなければなりません。そのことを地域の指導者に理解してもらう、目上の指導者にも受け入れてもらう。そのためのキーワードは「共感」です。このことは、少年サッカー界で実績を残している、ある指導者に教えてもらいました。目上の指導者にこちらの考えを理解してもらうにはどうすればいいか、相談したことがあるのです。すると「若い指導者が年配の指導者にものを言っても、頑固者が多いし、なかなか受け入れられない。そういうときは共感してもらうことだ。君のした行動がよければ、たとえ年齢もキャリアも上の指導者だって『そういう方法があるんだな』と素直に思うもの。言葉だけで伝えようとせずに、自分の指導を見せることで共感してもらえれば、伝わるはずだよ」と諭されました。

とはいえ、なかにはトレセンなど地域ぐるみの指導活動に携わらない指導者も大勢います。そうした指導者たちに、どのようにアプローチしていくかというと、こちらからコミュニケーションをとるために出向きます。要するに試合会場に足を運ぶわけです。

大会の日というのは、たいてい1 試合目のキックオフの1 時間半前から会場設営が始まります。そこに行って「はじめまして」からコミュニケーションをとるのです。何度か顔を合わせて顔見知りになると、こちらから「チームの選手たちはどんな感じですか?」と聞くこともあれば、逆に「フロンターレではどのような練習をしているんですか?」と聞かれることもあります。そうして、選手がより成長するためにはどうすればいいかという話も、自然にできるようになるのです。

一見、遠回りで地道な作業のように思えるかもしれませんが、こうして点と点とを結んで線にしていくことが、実は最も効果的です。こちらが試合会場に足を運んで地域の指導者と接点をもち、指導者が私たちと話をすることでプラスの方向に変わったとしたら、今度はその指導者に教わっている複数の選手たちも変わります。私が細々と選手1 人1 人にアプローチするよりも、影響を受ける選手の数は莫大です。1 日や2 日で変わるものではありませんが、それが我々の役割の1 つだと思っています。そういうふうにして共感を得られる指導者の輪を広げ、仲間を増やしていかない限り、根本はなかなか変わらないのです。

何より、地域の指導者と接点をもつなかで、私自身も成長させてもらっていることを日々痛感しています。指導者としてのキャパシティが増大し、さらに広くアンテナを張れることで、結果として、トレセンに参加する選手や、フロンターレのスクールに通う子どもたちに還元できています。大変さよりも、充実度のほうが大きい。自身を成長させることが、結果的に選手を成長させることにつながるのです。「すべては選手の成長のため」に、これからも地域の皆さんと積極的にコミュニケーションを図っていきたいと思います。

教わる環境が整っている現代の子どもたちは、インプットは得意だが、アウトプットが苦手な傾向にある

Back Number 過去の記事一覧

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第25回「現代っ子の特徴を踏まえてアプローチを考える」

長橋 康弘(川崎フロンターレ U-18コーチ)

時代とともに、子どもたちの気質や体格も変化するもの。その変化に見合ったアプローチが必要です。実際に現代の子どもたちもまた、ひと昔前に比べて変化があるように感じると長橋康弘U-18コーチは言います。そこで今回は、現代の子どもたちの特徴を整理し、それに見合った指導者の寄り添い方を考えます。

コーチングクリニック 2016年8月号より

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第24回「選手への伝え方・伝わり方」

玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)

より効果的な指導を実践するには、指導者の話術が鍵といっても過言ではありません。しかしながら、指導者が投げかけた言葉への反応は人それぞれであり、理解度もまた異なります。選手に伝わりやすい、理解がより得やすい伝え方とはどのようなものなのでしょうか――? 玉置晴一U-12 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年7月号より

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第23回「文武両道」

石川 邦明(川崎フロンターレ U-15コーチ)

Jクラブアカデミーはプロサッカー選手の育成が重要なミッションの1つです。しかし、サッカーがうまければそれでいいという考えではなく、生徒・児童の本分である勉強を怠らないこともまた、大切と考えています。川崎フロンターレアカデミーの考える文武両道について、石川邦明U-15 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年6月号より

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第22回「新入生を迎えるに当たって」

高田 栄二(川崎フロンターレ U-15 コーチ)

間もなく新年度がスタートし、新1年生が活動に加わる季節となりました。この時期はやはり、新入生やその保護者とのコミュニケーション、情報収集が欠かせません。そこで今回は、新入生をチームに迎え入れる際に指導者が得るべき情報や取り組むべき事柄について、高田栄二U-15 コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2016年5月号より

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第21回「寒冷&感染症対策」

関 智久(川崎フロンターレ U-15トレーナー)

夏季の暑熱対策に比べて、冬季の寒冷対策はさほど重視されていないというのが現状です。しかしながら意識して対策するか否かで、競技に向けたコンディションは大きく変わってくるといえます。そこで今回は、川崎フロンターレアカデミーにおける寒冷&感染症対策について関智久トレーナーに伺いました。

コーチングクリニック 2016年4月号より

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第20回「性別による特徴を把握し、指導に生かす」

小林忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ GKコーチ)

成長著しい日本の女子サッカー。その背景には、U-12で男子とプレーする機会が多いことがあるようです。この年代の指導者は今後さらに、男女とも指導する可能性が高まるでしょう。今回のテーマは「性別による特徴を把握し、指導に生かす」。U-16日本女子代表GKコーチも務める、小林忍コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年2月号より

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第19回「チームの枠を超えた指導者同士の連携」

藤原 隆詞(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ チーフコーチ)

第19回は「地域連携」がテーマ。川崎フロンターレでは主にトレセン活動で、あるいは試合会場でのコミュニケーションによって地域の指導者、選手と連携を図り、川崎市全体のレベルの底上げに寄与すべく活動しています。その詳細について、育成プロジェクトグループの藤原隆詞チーフコーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年1月号より

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第18回「選手を観察して見極める」

川口 良輔(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ長)

連載第18回は「指導者に欠かせない観察力」がテーマ。1人1人顔や体格が違うように性格も十人十色の選手たちに、指導者はどのようなアプローチをするのがベストなのでしょうか。育成プロジェクトグループ長の川口良輔氏に「コーチング」と「ティーチング」との違いも踏まえてお話しいただきました。

コーチングクリニック 2015年12月号より

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第17回「精神的成長と目標設定」

鈴木 洋平(川崎フロンターレ U-15GKコーチ)

今回のテーマは「メンタル面へのアプローチ」です。技術・戦術やフィジカルと同様に、精神的な成長も育成年代の選手たちには欠かせないもの。川崎フロンターレU-15では昨年からメンタルトレーニングを導入しており、その鍵を握るのが目標設定なのだとか。詳細について鈴木洋平U-15GK コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2015年11月号より

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第16回「セレクションの視点」

後藤 静臣(川崎フロンターレ アカデミーダイレクター)

夏休みも終わりに近づき、来年度の入団選手を募集する時期となりました。毎年数多くの入団希望者が集まる川崎フロンターレアカデミーではセレクションにおいて、子どもたちのプレーはもちろん行動や言動も含め、どのようなところを見ているのでしょうか? 後藤静臣アカデミーダイレクターに伺いました。

コーチングクリニック 2015年10月号より

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第15回「合宿・遠征の過ごし方」

冨田 幸嗣(川崎フロンターレ U-12コーチ)

現在、夏休み真っただ中にある育成年代の選手たちにとって、この時期の合宿や遠征は大きなステップアップのチャンスです。その一方、指導者にとっても普段は見られない選手の一面を発見できるいい機会といえるでしょう。今回はそんな「合宿・遠征の過ごし方」について、冨田幸嗣U-12 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2015年9月号より

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第14回「選手の心に火をつける」

小林 忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループGKコーチ)

今号のテーマは「選手の心に火をつける」。試合に出られる選手とそうでない選手、つまり「レギュラー」「サブ」問題はあらゆる競技において、選手本人はもちろん指導者も頭を悩ませる事象です。ここではサブ選手へのアプローチやモチベーションの維持のさせ方について、小林忍コーチにお伺いしました。

コーチングクリニック 2015年8月号より

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第13回「『いい練習』とは?」

玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)

練習は「量」か「質」か――指導者の間で話題に上ることも多いテーマだと思います。選手が試合に向けて研鑽を積む日頃のトレーニングに関して、一般的に「いい練習」といえるのはどのようなもので、指導者や選手が押さえるべきポイントはどこにあるのでしょうか。玉置晴一U-12 コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年7月号より

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第12回「保護者の役割」

楠田 耕太(川崎フロンターレ U-12GKコーチ)

選手たちにとって一番の理解者であり、サポーターといえば保護者でしょう。指導者の目が届きにくいオフ・ザ・ピッチで求められる役割が多いのはもちろん、クラブでの活動中にも保護者が気を付けなければならない側面はあります。今回は保護者の役割について、U-12 の楠田耕太コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年6月号より

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第11回「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」

今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)

新シーズン開幕。チームは年間を通じて公式戦を戦います。とはいえ、常に同じコンディションで臨むのは不可能。さらにはその時々の状況で、試合に向かうメンタルも変わるはずです。「川崎フロンターレ育成術」第11回は「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」について、今野章U-18監督に伺いました。

コーチングクリニック 2015年5月号より

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第10回「チームビルディング」

後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)

新体制となって間もないこの時期、指導者が苦心するのは、チームをいかにまとめ、選手・スタッフが一丸となって目標に進むか、ということでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第10回は本誌特集企画と連動させ、「チームビルディング」について、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年4月号より

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第9回「成長期のコンディショニングを考える」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

パフォーマンス向上には、トレーニングの積み重ねに加え休養と栄養も欠かせません。コンディションの不調はケガの恐れがあるだけでなく、成長度合いにも関係するでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第9回は、引き続きU-18の関智久トレーナーに、成長期のコンディショニングについてお話を聞きました。

コーチングクリニック 2015年3月号より

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第8回「トレーナーから選手たちに何を教え、伝えるか?」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

最近は、育成年代の現場にもトレーナーのサポートが入るケースが増えました。選手としても人間としても成長段階にある子どもたちにとって、トレーナーのアドバイスや関わり方は、自立を促すきっかけの1つでもあります。「川崎フロンターレ育成術」第8回は、U-18の関智久トレーナーにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年2月号より

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第7回「子どものモチベーションを高める指導」

高田 栄二(川崎フロンターレU-15コーチ)

当然のことながら、選手たちがスポーツに取り組むときには、「やりたい」という意志、つまり前向きな気持ちがなければいけません。「川崎フロンターレ育成術」第7回は、選手のやる気を引き出し、モチベーションを高く保つための指導のポイントについて、高田栄二U-15コーチにお話しいただきました。

コーチングクリニック 2015年1月号より

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第6回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?②」

佐原 秀樹(川崎フロンターレ U-12監督)

「川崎フロンターレ育成術」第6回は、前回に引き続き「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」をテーマに、今回はジュニア年代の指導について佐原秀樹U-12監督に伺いました。サッカー選手としての入り口に立ったばかりの子どもたちの成長のカギは、“子どもの親離れ”と“親の子離れ”のようです。

コーチングクリニック 2014年12月号より

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第5回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」

寺田 周平(川崎フロンターレ U-15監督)

「川崎フロンターレ育成術」第5回は、サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?と題し、育成年代における競技場面以外の指導について寺田周平U-15監督に伺いました。トップチームで活躍し、日本代表経験をもつ寺田監督だからこそ、技術・戦術以外にも学ぶべきことがあるとの言葉には説得力があります。

コーチングクリニック 2014年11月号より

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第4回「ミーティングのあり方」

今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)

「川崎フロンターレ育成術」第4回は、ミーティングのあり方、重要性について、今野章U-18監督にお話しいただきました。次の試合に向けた準備のため、指導者と選手のコミュニケーションのためにミーティングは欠かせません。その実施方法は様々ですが、今野監督はどのように捉えているのでしょうか――?

コーチングクリニック 2014年10月号より

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第3回「勝敗重視?内容重視?」

後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)

「川崎フロンターレ育成術」第3回は、試合において結果と内容のどちらを重視するのかについて、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話しいただきました。年代が上がるにつれて勝利を求めるパーセンテージも高まりますが、結果にこだわりすぎてもいけません。また、指導者や保護者が試合に対してどういうスタンスで臨むかも、重要な鍵を握っているといえそうです。

コーチングクリニック 2014年9月号より

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第2回「状況把握・状況判断の力を身につける」

長橋 康弘(川崎フロンターレU-18コーチ)

「川崎フロンターレ育成術」第2回は、状況把握・状況判断の重要性について、川崎フロンターレU-18の長橋康弘コーチにお話しいただきました。その時々でさまざまな状況に直面するサッカーではもちろん、そのほかの競技でも状況把握力・状況判断力は欠かせないもの。これらの能力を養い向上させていくためのヒントを、指導者そして保護者に向けてアドバイスします。

コーチングクリニック 2014年8月号より

第1回「川崎フロンターレ・アカデミーの育成コンセプト」

向島 建(川崎フロンターレ育成部 育成部長)

未来のプロサッカー選手を育てるために、アスリートの原石を発掘するために、サッカーを通した“人間”育成のために――。Jリーグクラブの取り組みから学べることは、サッカーをうまくするための技術だけではない。未来のJリーガーを育てる、川崎フロンターレアカデミーの育成コンセプトについて話しを聞いた。

コーチングクリニック 2014年7月号より

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