4月に進級してから約1ヶ月。川崎市内小学6年生の皆さん、学校生活いかがお過ごしですか?ドキドキワクワクだった小学校生活も残りわずか!楽しい日々を過ごしてくださいね。
先月、2019年度版「フロンターレ算数ドリル」の上巻が完成し、川崎市内公立小学校114校の全小学6年生及び、特別支援学校3校に配布しました。
2009年、中原区にある川崎市立上丸子小学校の小学6年生を対象として配布されたのがこのドリルの始まりでした。そして、2010年には川崎市内の全小学6年生に配布。翌2011年にはドリルの教育的価値が川崎市にも認められ、制作予算補助を受けて継続されました。そして今年、制作スタートから記念すべき10年目を迎えました。
川崎フロンターレ算数ドリルは、川崎市内の公立小学校で使用されている算数の教科書に沿って制作されています。そのため、このドリルに出題されている問題を解くことで、さらなる学習効果の高みが作れる仕組みになっています。多くの学校で授業の宿題などの副教材として活用していただいています。
ドリルの作成は、昨年の11月頃からスタート。フロンターレのスタッフ、算数教科を専門としている小学校の先生方、教材作りの専門家、ページレイアウトをおこなうデザイナーさんで組織する「フロンターレ算数ドリル作成委員会」が行っています。フロンターレの成績やホームゲームイベント、地域での活動など、「何とかフロンターレの情報を絡めて問題にしたい!」と我々クラブスタッフの強い想いを汲んでいただき、、委員会のメンバー一人ひとりがアイデアを持ち出しながら制作しています。
例えば、「連覇」をテーマにしたこんな問題。「昨シーズンのフロンターレは、J1クラブの中で最多得点、最小失点で優勝しました。フロンターレのこれまでの成績を振り返りましょう。それぞれのシーズンの1試合あたりの「得点」と「失点」を求めましょう。」ウォーミングアップの簡単な計算ですが、全くフロンターレのことを知らない子どもでも「2連覇してるんだー。」くらいに思ってくれたら嬉しいですね。
他にも昨年のプロモーションイベント「東急グループフェスタ~川崎の車窓から~」で長野県上田市から陸送した上田電鉄7200系にまつわる問題など、様々な角度からフロンターレのことを知ってもらえるよう、様々な工夫が散りばめられています。
また、ドリル内での問題の中身に合わせて、フロンターレの選手がユニークなポージングで登場していますが、これらのポーズは委員会メンバーの先生たちが考案されています。「文章だけの問題だと子ども達は取り掛かりにくい場合があるけど、選手達がポーズを決めてくれることで子どもの興味も増すし、すんなりと問題のイメージも入ってくる」という先生ならではの意見のもと、実際に先生が様々なポーズをして考えているんですよ。
時間を求める問題では、これまで車を運転するポーズを採用していたのですが、「もうひとひねり欲しい…」と悩んでいました。そんなとき、「馬渡選手が馬っぽいポーズをするのははどう!?」「車のエンブレムみたいになるよね!」と恩田先生からアイデアが生まれ、早速ポーズを考案。「もっと体を反って!」「これじゃ猫っぽいよ!」など、熱い中にも笑いに包まれながらポーズが決定。恩田先生、足立先生、玉川先生、黒岩先生、いつもご協力ありがとうございます!
選手の写真撮影当日は、スタッフや先生たちを仮モデルとして撮影した写真を撮影現場に貼り出していき、選手達へ内容を落とし込んでいきます。撮影が始まる前には新加入選手たちに対して「なぜこのような撮影をするのか」「なぜ算数ドリルを作っているのか」を説明し、趣旨に賛同していただいています。どの選手も快く協力してくれ、感謝しています。
そしていざ撮影へ。何度も撮影に協力してくれているケンゴやユウはすんなりとポーズをとり、ものの見事に自分のものにしていますが、新加入選手達はなかなかこのような経験もないので、「どういうポーズを取ればいいんだろう?」というような顔をすることもしばしば。
その時は即座にスタッフが横にいって先生方のポーズの写真やお手本を見せ、ポーズのこだわる部分とその意味をしっかり伝えていきます。あのバナナをかぶるシーンもちゃんと意味があるからこそ、ヤマも良い笑顔を見せてくれます!
こうして撮影が終了し、再度、作成委員会で数百枚の写真を選別。先生方が考案したポーズを実際に選手たちもポージングしているのを見ると全員笑顔になりながらも「肘の角度はこっちの写真の方がチャーミングだよね」などと、細かい部分まで真剣に選んでいます。
また、ドリル内には「かわさきF・Fパートナー」提携している川崎市多摩区にある藤子・F・不二雄ミュージアム」とのコラボでドラえもんやパーマンも一緒に登場しています!
その他にも、友好協定を結んでいる陸前高田市や、多摩川の清掃活動「エコラシコ」の出題なども掲載し、ドリルを使用することでクラブの地域活動を知ってもらうきっかけ作りにもなっています。
現在配布している上巻は、今年9月末まで使用してもらうものですが、10月には来年3月まで使用する下巻を配布します。このドリルをきっかけに、川崎の子どもたちが算数を好きになってもらえればと思っています!
新6年生の皆さん、たくさん勉強してくださいね!
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