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 2005/vol.02

 3月6日(日)、対柏レイソル戦。
 フロンターレの5年ぶりとなるJ1が幕を開けた。
 89分、右サイドの長橋がスッと通したボールが、抜け出していたマルクスに絶妙なタイミングで渡る。ゴール前に丁寧な弾道で上がったところをファーサイドにいたアウグストがヘディングシュートを放つ。GKが弾くが、再び食らいついたアウグストがパスをあげると、ジュニーニョが左足で押し込んだ。ギリギリで追いついてもぎとった勝ち点1だった。

 試合終了後、多数かけつけてくれたゴール裏のサポーターから声援を受ける。ロッカールームへ戻る途中、メインスタンド前でマルクスが立ち止まると、再び選手全員が一列に並び、揃って手をあげた。

「点が必要なときに呼ばれるかなと準備してた。負けている状況だったので1点に絡めるように、と思ってピッチに出た」(飯尾)

「やる前から『とめてやろう!』っていう気持ちがすごく高まっていた。空回りしてしまった部分もあったかもしれない」(伊藤宏樹)


 そして──。
 いよいよ、である。
 それぞれの思いを胸に、5年ぶりにホーム等々力でJ1での戦いが幕を開ける。

「夢だったJ1。開幕戦は、ホイッスルが鳴った後、気持ちが入りすぎて緊張してしまった。なんとかチームに貢献したいという思いが大きかったから。でも、じょじょに落ち着いてプレーすることができた。レッズは前節敗戦していることもあって、当然勝ちにくるだろうし難しい試合になると思う。ホームで絶対に勝てるよう頑張るよ」(マルクス)

「柏のピッチに立ったとき『あぁ、こういう雰囲気だったなぁ』って思い出してテンションが上がった。いよいよだね」(長橋)

「開幕戦は、なかなかスペースがなくて難しかったけど、システムを変えて流れが変わり得点に結びつけることができた。レッズには親交のあるエメルソンもいるけれど、プロとしてお互いのチームが勝つためにプレーすることが大事。僕は、いままでと同じようにチームのために結果を出して勝利につなげたい」(ジュニーニョ)

 あとは、その時を静かに待つだけ。
 3月12日(土)川崎フロンターレ対浦和レッズ、15:30キックオフ。
 等々力陸上競技場で、新たな始まりを迎える。

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