■田坂祐介
今日は何よりもまず、サッカーができる喜びを噛み締めながらプレーした。被災者の方々に、何らかの形で貢献できるような試合にしたいと思っていた。募金活動などをチームとしてやっているが、プロサッカー選手としてチャリティーマッチのピッチに立つことができて、選手冥利に尽きる。今日の試合を実現させてくれたすべての川崎の関係者の皆さんに感謝したい。本当に皆さんの前でできる久しぶりの試合になった。みなさんもあのチャリティーマッチを見て、サッカーを見たくてうずうずしていたと思う。再開までまだもう少し時間があるが、皆さんのことを待っている。これからも応援よろしくお願いします。
■中村憲剛
15000人もの人たちが試合を見に来てくれて、僕らもそうだし、両チームのサポーターもみんなサッカーを待ってくれているんだと感じた。今日何のために試合をするのかは、みんなわかっている。サッカー選手として全力を尽くしてプレーした。試合が終わった後、被災者の方々と話をさせてもらって、すごいシュートだったねと言ってもらえた。でも、ゴールはたまたま。あんなゴールは決めたことがない。今日はいつも以上の力が出たのかもしれない。みんなの気持ちがひとつになるように、それが形にできるようにという姿勢は、今日試合を観に来てくれた人には伝わったと思う。被災者の方々への復興支援のサポート、そして4月23日のJリーグ再開まで、1日も無駄にできない。それは監督にも言われていることだし、来週からの合宿、そして4月23日に向けて前に進んでいきたい。
■菊地光将
1万5000人以上の皆さんが集まってくれて、あらためて大事な試合だと感じた。等々力は非公開での試合か、公式戦しかない。とてもいい雰囲気をつくってくれて今日は公式戦に近い雰囲気の中でプレーすることができた。サッカーを出来る喜びを感じながら、声援の大きさを感じながらプレーすることができた。自分たちも毎日一生懸命、必死にやっている。これからもタイトルに向かって、毎日頑張りますのでぜひ等々力に足を運んでください。
■棗佑喜
僕らみたいにサッカーをしたくてもできない人がいるし、とにかく全力でプレーしようと思っていた。PKは實藤からのボールがよかったし、あれは僕、というよりもチームがいつもやっている形から生まれた点。だからチームで取った1点。初めてこんなにお客さんが入っている等々力でプレーすることができた。こういうピッチに立つことが夢だったし、試合前は正直、緊張もした。それくらい素晴らしい雰囲気をサポーターの皆さんがつくってくれた。選手は毎日ひたむきにやっている。これからも応援よろしくお願いします。
■杉山力裕
今日は特別な試合ということで、みんなで気持ちをひとつにして戦えたと思う。自分は1本目に出場したが、チームとしてとくにディフェンス面で立ち上がりからしっかりプレーできた。最後の方は暑さもあって我慢しなければいけない時間帯もあったが、15000人も来てくれたなかでゼロに抑えることができたのは良かった。試合が終わったあと、被災者の方にすごく感動したといってもらえた。僕らやスタジアムに来てくれた人たちの気持ちが被害に遭われた方に1人でも伝わったのならば、すごく意義のある試合だったと思う。この試合に限らず、これからも1人でも多くの人たちに前向きになってもらえるような試合をしていきたい。
■久木野聡
こんなにたくさんの人が来てくれてうれしかった。自分たちがプレーすることでサポーターの皆さんに、元気や喜びを与えたかったし、そのために点を取りたかった。動き自体はだいぶ切れてきたと思うし、ボールに絡めるプレーも増えてきたという実感がある。サポーターの皆さんには今日は本当にどうもありがとうございましたと伝えたい。言葉は難しいが、こんなに素晴らしい、公式戦のような雰囲気でプレーすることができて、楽しくサッカーに集中することができた。