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川崎フロンターレ主催のサッカースクール

コーチのお仕事

2006年07月22日(土)

ゴールキーパースクール

text by 強化・育成GKコーチ 松本拓也  

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こんにちは、下部組織のゴールキーパーコーチをしております松本です。
今日は、月一回で行っている「ゴールキーパースクール」の紹介としたいと思います。

私はユース・ジュニアユースのゴールキーパーを主として指導しているのですが、月に一回川崎の少年チームに所属している小学5年生、6年生を対象としたゴールキーパースクールを実施しています。5年生は17人、6年生は19人参加していただいております。5年生の中には女子一人も参加していて、将来「はなでしこジャパン」で活躍してもらえたらと思っています!
ちなみに、私がドイツに留学していた時に一緒に練習をしていた女性が一人いて、その女性は現在ドイツ女子代表ゴールキーパーであるNadine Angerer(ナーディン)です。雑談ではありますが…。

川崎には60を超える少年チームが川崎市に登録されています。必ず一人はゴールキーパーをしているとすると、最低でも60人のゴールキーパーがいることになります。そして、川崎の子供は運動能力の高い子供が多いと私は思っています。しかし、ゴールキーパーを指導されている方が少なく、少年を指導されている方々からお話を伺うと「ゴールキーパーの知識が無いので教えるのが難しい」 といった問題があるようです。そこで川崎市サッカー協会の四種の方々からもご協力を頂き、昨年度「ゴールキーパースクール」を立ち上げました。

この「ゴールキーパースクール」は、名前は「キーパー」となっていますがキーパーらしい練習はほどんど行っておりません!このスクールの一番の目的は、どれだけ器用に体(特に上半身)やボール扱いを上手く出来るか。という事に主眼をおいて活動しております。例えば、2つのボールを同時に球突き(手でドリブル)する練習や、あごの上に棒を乗せる??練習。一見変わった練習もしているので、見学に来られている保護者の方は「何の練習?」と疑問に思っている方もいらっしゃるかも知れません。しかし、こういった一つ一つの練習を上手に出来る 事によって、ボール感覚や空間認知が養われ、神経が研ぎ澄まされていくと思っております。

私が小学校の頃は、放課後校庭や公園で、毎日のように色々な遊びや球技スポーツを明け暮れるまでしていました。そしてたまに、自転車の鍵をなくし父親に叱られていました…。最近の子供には、遊ぶ環境も時間も制限されてきていると感じています。そして、サッカー以外のスポーツをした事がないという子供も、以外に多いのではないのでしょうか。運動神経が良いと、その後キーパー(主にスポーツ全般)を行う上での技術の習得に大変有利です。キーパーの技術は、中学・高校に入ってからでも身に付くと思います。となれば、その神経をどれだけ今の時期に発達させられるかを考えていく方が、その後の選手の成長に役立つと考えています。参加している選手には、出来るだけ多くの、ボールを使った運動や動きの練習を行い、次のステップに行ったときに役立つように活動していきたいと思います。今後もよろしくお願いいたします。

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