2006年08月03日(木)
どんな練習しているの?
text by 麻生校スクールマスター 菅原秀介
「スクールではどんな練習やっているのだろう?」「フロンターレだから何か特別な練習や指導をやっているんじゃないかな?」こんな疑問おありですよね。見学に行きたいけど中々行けない。そんな方もたくさんいらっしゃると思います。今回はそのような疑問にお答えしたいと思います。
一言でいえば、「サッカーの楽しさを広げる練習や指導」です。特別な技術練習や戦術練習なんて無いんですね。やっていて楽しい!もっとやりたい!わくわくする!スクールの中でこうした気持ちにすることが一番大切だと思っています。単純な基礎練習も勿論あります。ただ、それを単純な練習で終わらせないことがポイントなんですね。例えば、コーンを使ったジグザグドリブルの練習。ドリブルの感覚を掴むためにはとても良い練習ですよね。実際にやられたり見られた方も多いと思います。
でも、子供は直ぐに飽きてしまうんです。単純ですから。ぶつからない様に慎重に…。上手くなるかもしれませんが、あまり楽しくは無いですよね。でも、コーンの先にゴールを付けてみましょう。シュートが出来ます。少しは楽しさが広がりましたね。でもわくわくはしません。まだ単純です。ちょっと表現を変えて子供たちにトライさせてみましょう。「ここのコーンはジュニーニョみたいに」「ここはロナウジーニョ」「ここはマルコン」するとどう子供たちが変化するか想像できますか?プレーした後の子供に聞いてみましょう。どんなドリブルしたの?「すごく速くドリブルしたんだ!シュッシュッシュッてね。」「スルッスルッスルッってやってみた。シュートは逆の方向を向いて打ってみたんだ!」「左足でやってみたんだ。シュートだって左でやったよ!」「次はね、ジダンでやってみる!」これだけで十分ですよね。子供たち自身が想像力を膨らませながら自主的に行っている様子が浮かんでくると思います。ここに我々の練習や指導が集約されています。決して特別ではない。でも楽しいサッカーです。質を向上させる(上達させる)という事ばかりにとらわれていてはいけません。サッカーの楽しさの広がりが上達への広がりを後押ししてくれるのです。
ほんの一部分ではありましたが、スクールでの練習や指導がどのように行われているか、何となく掴めましたか?もっと知りたいという方もいらっしゃると思います。その他にどんな練習や指導を行っているのか。各年代によってどんな違いがあるのか。自分もそうした練習を体験してみたい。サッカーを楽しみたい。こうした声にお答えするには、やはり実際に子供と同じスクールを体験してみたほうが一番分かりやすいですよね。それでは、実際にやってみましょう。子供と同じ年齢に戻って、子供と同じサッカースクールそのものを体験しましょう。我々コーチも普段の練習・指導で接していきます。そうすれば、子供の気持ちまでも知り得るかも知れません。
という事で、麻生スクールにて「子供の気持ちを知るためのサッカースクール」と題して、先月この企画を実際に行ってきました。コーチに褒められたり、勇気付けられたり、時には叱られたりと普段と同じスクールが行われ、体験者の方々も純粋にサッカーを楽しんでおられました。体験された方、いかがだったでしょうか? 少しは知って頂けたでしょうか?この様子は、近日中に載せたいと思います。
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