来日後に「メディカルチェック」「正式契約」と発表までに多少時間がかかったため、もう麻生で姿を見た方もいるかもしれませんが…　ブラジルからヴィトール ジュニオール選手の加入が決定しました!!

すでにプロフィールもアップしているので、ぜひ見てください!!

無事に来日したと知らせを聞いたすぐ翌日。
チームは午後からの練習だったのですが、撮影・プロフィール取りのために1人だけ午前中から来ると聞き、早速麻生へ。
里内フィジカルコーチ、アルベルト通訳と並んで走っていたヴィトール ジュニオールを見ての第一印象は「がっしりしている」。事前にプロフィールを見て小柄な選手という認識で行ったのですが、思った以上にすごい体をしていました。来日後で時差ボケもひどいということで、ランニング中心のメニューを終えると、いよいよ撮影の開始。ユニフォームに着替える際にシャツを脱いだら、外で見たとおり!鍛えられた凄い体をしていました。

フロンターレではいつもの通り「オーロラビジョン用です」「マジメな顔してください」「右向いてください」「左向いてください」「笑ってください」「ホームページ用です」…　と言う大堀カメラマンの次から次へと出てくる要望にも恥ずかしそうにテレながらも笑顔で対応。表情も豊かで場を明るくしてくれる選手のようです。

撮影を終えるとすぐにプロフィール確認です。
まず最初にどうしても聞きたかったのが、「ヴィトール ジュニオール」は長すぎなので、何かニックネームはないかということ。いろいろな媒体でニックネームは登場するので、意外と大事です。ジュニオールって呼ばれてたら、ジュニもいるからかぶるなぁ。ヴィトールって呼ばれてる方がこちら的には助かるなぁ…　といろいろなことを考えながらいざ本人に聞くと「ブラジルにいる家族や友達、みんなにJUって呼ばれてるよ」とのこと。

「ジュ」かぁ…

「ケンゴからのパスがジュへ、ジュがドリブルして前線のジュニへ、ジュニとジュのワンツーからジュニが抜け出してゴール。ジュニはジュと抱き合って喜びます…」何のことだかわかりません。

いやぁ、些細なことですが困った。ということで、本人の「ジュ」という意見はもちろん尊重しなくてはいけないですが、後はサポーターの皆さんに愛称を決めてもらうしかない!!という結論に勝手に達しました。

7月6日の横浜F・マリノス戦を観戦し、「等々力の雰囲気はすごくいい。早くこのサポーターの前でプレーがしたい」と喜んでいた「ジュ」も、サポーターの皆さんから親しみを込めて呼んで頂ければ、新しいニックネームとして採用してくれるはず。皆さん、ぜひ良い案を!!

さて、ここで驚くことが。何とジュは、99年にフロンターレに所属していたティンガと家が近所とのこと。
ティンガと言えば、ブラジルに帰国後代表にも選ばれ、今でもドイツで活躍中でジュいわく「ブラジル人でチンガを知らない人間はいない」という超有名人。（ポルトガル語ではチンガと発音するそうです）

地元ポルト･アレグレでたまたまティンガがバカンス中に話をする機会があったらしく、フロンターレのことを相談したところ…　　プロフィールにも書いてあるような言葉をかけてくれ、とても安心したとのこと。ジュが来日を決断したのはティンガのナイスアシストがあったからかもしれませんね。

もう1つ驚いたのは、ジュニと同じ誕生日であること。不思議な縁ですねぇ。

最後に、我々にブラジルにいる家族の話をしてくれました。
18歳と12歳の弟が2人いる男だけのだんご3兄弟であること。お父さんもジュと同じようにインテルナシオナルの下部組織に所属していたけれど、家計を助けるために働きに出てプロへの道をジュに託したこと。子供の頃はすごく生活が厳しかったこと。ジュの日本行きを家族みんなが喜び、快く送り出してくれたこと。自分が日本で結果を残すことで、お父さん・お母さん・2人の弟に少しでも楽をさせてあげたいこと…

我らがフロンターレのサポーターの皆さんであれば、何ら心配することはありませんが、1人で日本に来た若干21歳の若きブラジル人を温かく迎えてもらえると嬉しいです。

ヴィトール ジュニオール選手をよろしく!!