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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

4/13 (月) 2009

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ドリル

text by

広報部

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川崎フロンターレでは日本のプロチームでは初めての試みとなる地元クラブが題材となる「算数ドリル」の制作を行い、この度、実際に小学校で使われることになりました。

きっかけはJリーグが開催した11ミリオンプロジェクトの欧州視察にフロンターレスタッフも参加し、訪れたイギリス・ロンドンでのこと。歴史、人気共に世界最高峰のアーセナルが行っている、所属選手が教科書に登場し、勉強のアシストをするという活動報告をアーセナルのコミュニティー担当スタッフから聞いたことでした。この話を耳にするまで、アーセナルの人気(シーズンチケット購入は何と68年待ち!)は、イングランドというサッカー発祥の地で、誰もがサッカーを享受している歴史と文化によって当然のように保たれているんだと考えていましたが、実際は、チームが地域に根ざすため、このようなコミュニティー活動を実にきめ細かく行っている努力の賜物であることに感銘をうけました。そして、これを参考にして我がフロンターレのホームタウン、川崎でもできないものかと考え、ドリル制作構想が持ち上がりました

しかし、現実は厳しいものです。そもそもこうした制作に前例がありません。どうやって制作していけば良いのか。また、いざ制作したところで実際に川崎市内の小学校が使ってくれるのか、といった様々な問題があり、暗中模索の日々が続きました。

しかしここで救世主が! それが、今回算数ドリル制作に協力して頂き、実際に教材として使うことになった川崎市立上丸子小学校でした。「フロンターレ巡回サッカー教室」で同校を頻繁に訪れ、面識の合った普及のコーチスタッフから橋本晃一校長先生を紹介して頂き、この話を相談したところ、このドリルの趣旨に賛同、「面白い!やろう!」と二つ返事で了承して頂けました(後日談ですが、校長先生はこの後、こんなにドリル制作が大変だと思わなかったそうです)。ともかく、ここからがスタートとなりました。学校内に「フロンターレ算数ドリル制作委員会」発足の下、月1ペースでの定例会議で方向性を決めていった他、実際にスタジアムに製作委員会の先生方が訪れ、問題制作のヒントを拾っていくなどの地道な作業が行われていました。

またドリル制作には選手の協力無くしてあり得ない!ということで、ドリル内で使用する写真の撮影会を敢行。ユニフォーム姿にも関わらず何故かエプロンを着用するシュウヘイや、ハチマキにメガネとどこから見てもガリベンな生徒の出で立ちのイガ、うまく状況が飲み込めていないながらもリンゴをほおばっているヴィトールなど、先生方の考えたポーズやリクエストに合わせて選手も衣装替えとなかなかハードな写真撮影となりました。また選手内からも「いや、こうしたほうが分かりやすいんじゃない」と積極的な意見が。中には「シュウヘイさん、そこまでやって大丈夫ですか」とシュウヘイを思わず心配してしまう格好もありましたよ。

ここから写真の選定や問題の作成と修正をドリル制作委員会の先生方とクラブスタッフで繰り返し、気がつけば本当に印刷締切期限ギリギリに。最後は連日の徹夜作業で終電がなくなるほど追い込まれて取り掛かったと聞いております。
そして、ついに子どもたちの手に渡る日がやってまいりました。子どもたちの反応に授業前からハラハラしていた先生方やクラブスタッフでしたが、先生がドリルを手に取った瞬間、各教室から歓声が。「先生、こっちから配って!」「早く!」といった声も聞こえてきました。手に取った子どもたちは友達同士で、ドリルを眺めながら「うおおおケンゴだ!」や「このイガの格好面白い!」と、勉強するためのドリルと一瞬忘れたかのような反応でした。

どうなることかと思った算数ドリル制作でしが、上丸子小学校のご協力もあり、ひとまず教材利用という一つのゴールは達成できました。しかし、ここからです。フロンターレの目標は、『フロンターレ算数ドリル』を通じて、「算数が楽しくなった!」、「フロンターレを身近に感じるようになった!」という川崎の子どもを一人でも多く作ること。多くの小学校で『フロンターレ算数ドリル』が使用されるよう今後も努力していきます!

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