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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

12/17 (水) 2014

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一泊二日陸前高田サッカー教室の旅

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集客プロモG

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12月12日〜13日の2日間、選手、クラブスタッフ、Mind-1ニッポンプロジェクトサポーター有志の総勢56名で岩手県陸前高田市へ行ってきました!
フロンターレでは、東日本大震災が起こった2011年より復興支援活動の一環として、毎年一回、陸前高田市内にて市内の子どもたちを対象にサッカー教室を開催しています。

例年ですと、アウェイ仙台戦の翌日に陸前高田に立ち寄り、サッカー教室とバーベキュー懇親会を開催しているのですが、今年のアウェイ仙台戦はゴールデンウィーク中の4月29日(祝)に開催され、翌日は丁度連休の合間の平日水曜日。参加者の対象である陸前高田の子どもたちも学校があるため、いつものようにサッカー教室の開催ができませんでした。
そこで、フロンターレ選手会の杉山力裕選手会長から「ずっと継続してきた活動だし、陸前高田の子どもたちに会いたい」という言葉を受け、別の日程で調整をすることに。杉山選手を中心に他の選手たちとも話し合って今年はシーズンオフの12月に伺うことになりました。

今回参加した選手は、ブラジル人選手、怪我をしている選手、家庭の事情がある選手、今季でクラブを退団する選手を除く計16選手。
稲本選手は今季でクラブを退団しますが、「今年も行きたい」という本人の意思で参加することになりました。
ちなみに山越選手は、当日、急に具合が悪くなるも、頑張って集合場所の東京駅まで来ていましたが、団体行動中に他のメンバーにカゼをうつす可能性があるため、杉山会長の「帰りなさい!」の一言で帰路につくことに…。山越選手、残念…! 新幹線の出発ホームには、参加者全員に配られた「旅のしおり」と駅弁を持ったフロンターレメンバーが勢揃い。「新幹線の座席は誰の隣かなあ? お前、何番?」「DS持ってきた?」など、完全に修学旅行にいくかのような雰囲気でした。

新幹線に揺られること2時間半、JR一ノ関駅に到着。一ノ関からはバスに乗り換え、更に1時間半かけて、13時過ぎには陸前高田市入りしました。いつもですと、現地到着後すぐにサッカー教室なのですが、今回はサッカー教室は翌日のため、市内各所を視察することに。

まず伺ったのは、陸前高田市の特産・牡蠣の剥き場がある脇ノ沢漁港に行きました。そして脇ノ沢漁港にある大和田水産の大和田晴男社長から、震災当時の話や工場の再建までの話を伺いました。講話後、牡蠣剥き場を見学し、森谷選手や登里選手は実際に牡蠣剥きを体験。剥いた牡蠣をその場で食べるという、まるで「食いしん坊バンザイ」のような体験もさせてもらいました。あまりの旨さに大久保選手は「もう一個食べていいですか?」とおかわりしていましたよ。

牡蠣剥き場見学の後、一本松の見学、そして陸前高田市内に唯一ある天然芝の上長部グランドの見学へ。このグランドは東日本大震災により、子どもたちの遊戯場所が減ったことを受けて、当時、JFA特認大使であった加藤久さん(現ジュビロ磐田GM)が、この土地に天然芝グランドの建設計画を立案。日本サッカー協会やJリーグの支援を得て、2012年10月に完成しました。グランド横には今年9月に完成したペンション風の立派なクラブハウスも建てられています。グランドの説明をしてくれた松本さんからは、「いつかこのグランドでフロンターレの選手が試合をし、陸前高田の子どもたちにプロサッカー選手のすごいプレーを見せてもらえたら嬉しいです」と選手たちに話していたのが印象的でした。

市内視察の後は、選手を3グループに分け、施設各所を訪問しました。伺ったのは、岩手県立高田病院、戸羽電気店、そして仮設住宅です。
病院を慰問したのは、小林、稲本、福森、登里、安藤の5選手。ただ行くだけではインパクトがないと、川崎市内でも行っている「フロンターレブルーサンタ」に扮して、病院で働く皆さんに少し早いクリスマスプレゼントをお届けました。

戸羽電気店には、今年新加入した森島、谷口、武岡、可児の4選手が訪問。震災時のVTRを見ながら当時の話や電気店の建て直しなど、震災とどう向き合い生活をしてきたか戸羽さんより伺いました。

仮設住宅を訪れたのは、杉山、實藤、大久保、森谷、ビョンジュン、新井の6選手。一つのお宅に伺うには大人数なので、仮設にお住まいの中島さん、松本さん、千葉さんの3宅に協力いただき2選手ずつ伺いました。大久保、森谷両選手が伺った千葉さんのお宅は、6畳一間と4畳半のキッチンが付いた1Kの間取り。そこにお父さん、お母さん、おばあちゃん、そしてお子さんが2人の計5名で暮らしています。
実際に部屋の中に入り、その足の踏み場のなさに選手も驚いていました。ご主人の大介さんから、夏の暑さや冬の寒さなど仮設の苦労話をお聞きし「でも、ここではみんな助け合って生きてきて既にコミュニティーができてるから、広い仮設住宅に移れるとしても中々ね…」と仮設暮らしでの現状を伺うことも。最後は千葉さんのお子さんと森谷選手のWii対決でワイワイ盛り上がりました。

陸前高田入りしてからすでに6時間。見学に訪問に動き回り、お腹がすいてきたフロンターレ御一行は、地元のおいしい海の幸が食べれる居酒屋「参吉」へ集合。この日の夕食は、陸前高田の皆さんとの親睦も兼ね、選手、クラブスタッフ、Mind-1ニッポンプロジェクトサポーター有志合同の大夕食会を座敷席で行いました。今までもサッカー教室や、かわさき修学旅行で顔を合わしたことはある間柄ですが、ゆっくり話をすることはなかったので、最初は両者緊張気味。ただ、時間が経つごとに打ち解け、最後は肩を組んだり、歌を歌ったり、最高の宴、最高の親睦会となりました。また、夕食会には陸前高田市の戸羽市長も駆けつけてくださり、今後の交流事業についても意見交換する貴重な場となりました。

そして迎えた2日目。前日夜遅くまで親睦会は続いたため、サッカー教室会場となるサンビレッジ高田入りした選手たちは皆眠そうな顔をしていましたが、そこはさすがプロ! いざサッカー教室が始まると、大きな声で盛り上げ、子どもたちと笑顔でサッカーを楽しみました。

サッカー教室後は、Mind-1ニッポンプロジェクト活動趣旨に賛同し、活動初年度の2011年から継続して協力してくださるエバラさんより、特製のカレーとちゃんこスープが振舞われ、選手、参加した子どもだけでなく、父兄の皆さんも合わせてみんなで昼食をとりました。エバラさん、本当にありがとうございます! また、エバラさんの他にも「陸前高田の人たちに持っていってあげて」と、お米を300kgもプレゼントしてくれた春日山親方や、それら荷物を無償で運搬してくださるDHLさんなど多くの皆様のご協力で楽しく継続することができています。重ね重ねありがとうございます!

 昼食会後も、グッズ抽選会やクリスマスプレゼント贈呈など時間の余す限り、陸前高田の皆さんとの交流を楽しんだ選手たち。一泊二日と短い時間でしたが、濃密な時間を過ごすことができたので、最後は別れ惜しくなりました…。

陸前高田はフロンターレにとって第二のホームタウン。今後も親睦を深め、互いの存在が互いの心の支えになる関係が築けたら嬉しいです。陸前高田の皆さん、また行きますねー!!

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