5/19 (木) 2016
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20周年企画「OBドリームマッチ」
text by
川崎フロンターレ20周年記念事業実行委員会
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先日等々力陸上競技場で行われたヴィッセル神戸戦は、皆さんご存知の通り3-1と川崎フロンターレが見事逆転勝利!
そんな素晴らしい試合の前座試合として、これまた見ごたえのある「OBドリームマッチ」を開催。そして試合終了後には、「OBドリームマッチ後夜祭」と称した後援会会員限定のファン交流会も実施しました。
この日は、13:00にOBドリームマッチがキックオフ、15:00にJ1リーグ神戸戦がキックオフ、18:30から後夜祭がスタートと、とても長い一日でしたが、さっそくその一日を振り返ってみましょう!
と、その前に。ニコニコ生放送内のサッカーキング公式動画番組内で放送していただいたチーム分けの様子はこちらの日記でご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
まず、OBドリームマッチ前日の13日、富士通スタジアム川崎で行われた前日練習には、アウグスト、ジュニーニョ、ジェシ、中西哲生さん、伊藤宏樹さん、佐原秀樹さん、高田栄二さん、玉置晴一さん、吉田勇樹さん、石塚啓次さん、飛弾暁さん、鈴木達矢さんの11名が参加。
平日の昼間にもかかわらず、300名を超えるサポーターの方々に来場していただき、育成・普及コーチを含めてミニゲームで汗を流しました。
前日に来日し長旅の疲れがあるにもかかわらず、ブラジル人3選手は来てくれたサポーターに時間をかけて丁寧に対応をしてくれていましたよ。
さて、いよいよ当日。14日のお昼前、等々力陸上競技場正面の総合案内所付近に懐かしい顔ぶれが続々と集まってきました。
控え室に入ると、元チームメイトということもあり、同窓会のような雰囲気になっていましたよ。
久しぶりの再会ということで、現役時代からかなり変わった姿をお互いにいじりあう場面も(笑)
旧友との再会もつかの間、ウォーミングアップに向けて念入りにストレッチをする方や、テーピングをしっかりとガチガチにまく方など、久しぶりの試合に向けて準備をする姿が多く見受けられました。
その間にも、スタジアムは開門時間に。
この日は「OB」関連のイベントを実施し、ドリームマッチの雰囲気をさらに盛り上げました。
多くの来場者が開門と同時に入場。皆さんのお目当ては、バックスタンドコンコースイベントスペース「エンタの広場」で開催された「お宝バーゲン(OB)セール第2弾」だったのではないでしょうか。
今シーズン開幕戦に実施し大好評に終わった第1弾から今回はさらに大幅にパワーアップし、過去の懐かしいトレカ10枚1パックを約13,000パック用意。またランダムにサイン入りトレカも封入、そして「当たり」が出ると選手が着用していた過去のユニフォームをプレゼントする企画もありました。
さらに、「特賞」が出たら後夜祭終了時に全OBを独り占めできる権利が当たるという、非常にレアな賞品もご用意しましたよ!
前回大好評に終わったものの「さすがに数が多すぎるかな…」と不安に思っていましたが、そんなスタッフの浅はかな不安とは裏腹に、販売開始と同時に長蛇の列ができ、あっという間に売り切れとなりました。
トレカを購入された方の中には、なんと1人で300パックを「大人買い」していった方も!
そして、なかなか手に入らない懐かしいユニフォームをゲットされた方々、おめでとうございます!大切に飾ってくださいね。
今回トレカを購入してくださった方々、また販売を手伝っていただいた久地小学校の方々、本当にありがとうございました!!
なお、今回の諸経費を除いた売り上げはこの日に開催されました「OBドリームマッチ」の運営経費に使用させていただきます。
同じくエンタの広場では、フロンターレU-18からトップチームへ昇格した初期選手の1人、藤木亮以さんが鷺沼で経営している「ふじき整骨院」が、この日限定で等々力に出店。
こちらも開門と同時にオープンしました。
藤木さん自らチラシを配り、開院をしっかりアピール!
先着予約制にしていたマッサージはどんどん予約が埋まっていき、持ってきていたベッドだけでは対応しきれず簡易ベッドを作るなど、本当に多くの方が来てくれました!
ブースではマッサージ師3名体制でフル稼働。ストレッチ講座をしてくれていたのは、フロンターレU-18で藤木さんと同期だった清水智徳さん。実はここにもフロンターレのアカデミーOBがいたんです!
藤木さん発案で実施した「フロンターレカラーのテーピングを巻いて応援しよう」というまさに「Paint it Blue」な企画は、子どもたちにとても人気でした。テーピング1枚ではなく丸々1つ購入したいという方もちらほら。
後夜祭ではピッチレベルに移動して、「応援し過ぎて疲れちゃった~」と身体を癒しに来たり、運動会の筋肉痛をほぐしに来たり…とこちらもすぐに予約でいっぱいに。
等々力のピッチのそばでマッサージが受けられるなんて…本当に貴重な体験ですよね。
「ヤンフロ通信」最新号の新コーナーにて、藤木さんのインタビューも載っているので、ぜひ見てくださいね!
藤木さん、協力してくださった皆さん、ありがとうございました!!
さらに、2003年に在籍した石塚啓次さんがスペインで経営されているうどん屋「宵宵祇園京都」の出汁を完全再現したうどんの販売も実施!
当日はフロンパークで「かけうどん」を、メインスタンド山田うどんで「冷やしうどん」の合計900食販売しました。
そもそものきっかけは、あるWEBサイトで石塚さんが現在スペインのバルセロナでうどん屋を経営されているという記事を発見したところから始まりました。
今回のOBドリームマッチの目玉として、「試合以外の魅力を発信できないか」と考えていた矢先のことだったので「これは頼むしかない!」と思い立ち、ダメもとでお願いしてみることに。
すると、これもたまたま石塚さんがお仕事で日本に帰国していることがわかり、直接ご本人にお会いして熱い思いをお話ししたところ、「わかりました。やりましょう!」と快諾。なんと、現地のお店を臨時休業して参加してくださいました。
今回は「宵宵祇園京都」のうどんを完全再現するにあたり、出汁の秘伝のレシピを“特別に”教えていただきましたよ!
とはいえ、スペインにいる石塚さんとのやり取りなので頻繁に味見もできない状況。
ほとんどぶっつけ本番だっただけにスタッフはヒヤヒヤしていましたが、前日に帰国した石塚さんを連れて最終の味チェックへ向かいました。
うどんを前にした石塚さんの顔は一気に職人顔に。「塩をもう少し足して、甘みを抑えましょう」、「冷やしうどんの麺は冷やしすぎないようにしましょう」など細部までこだわり最終チェックが終了。無事にうどんを完全再現することができました!
ヴィッセル神戸戦試合終了後も、限定50食のうどんを最後まで売り切り、帰国されました。
石塚啓次さん、今回は遥々スペインからお越しいただき、ありがとうございました!
さてピッチ上に話を戻すと、福田紀彦川崎市長からのご挨拶をいたただいた後、出場するOB選手たちがウォーミングアップするためにピッチに登場。
ドラフトで決定したチームソルトとチームDAK(誰かに合わせてくるぞ)の両選手が、それぞれ身体を動かし、久々の等々力のピッチをしっかりと確かめるようにボールを蹴っている姿に、客席からは懐かしいチャントも鳴り響いていました。
その後ユニフォームに着替え、いよいよ選手入場。今回は、選出されたメンバー全員で入場を行いましました。
さて、試合の方は皆さんご存じの通り、とても見ごたえがある試合に!
現役時代とまではもちろんいきませんが、かなりキレのある動きをみせたOB選手もたくさんいました。ジェシは直前までチームに所属していたということもあり、現役バリバリのプレーを見せてくれましたし、アウグストも年齢を感じさせない動きで会場を沸かせていました。
岩本輝雄さんも鋭いシュートで何度もゴールポストを叩き、森勇介さんもかなりの運動量でピッチを縦に駆け巡っていました。
前半で印象に残ったプレーは、ジュニーニョと佐原秀樹さんの1対1。
ジュニーニョのキレのある揺さぶりに最後は足を出して佐原さんがシュートブロック。かなり見ごたえありましたね!!
両チームキャプテンの中西哲生さんと伊藤宏樹さんも、最終ラインからしっかりとチームをコントロールしていましたよ。
試合が動いたのは後半。チームソルトのコーナーキックのチャンスに、チームDAKの監督の松本育夫さんによる「気をつけろ!!誰かに合わせてくるぞー!」の名言(迷言?)をマイクで披露し会場が沸いた直後、そのコーナーキックのボールを箕輪義信さんが高い打点のヘディングでゴールに突き刺しました!
やっぱり「誰かに合わせてきた」結果となりました(笑)その後チームDAKも反撃をみせ、ゴール前の混戦からフロンターレU-18出身のOB鈴木達矢さんがゴールに押し込み試合を振り出しに戻しました。
しかし、ここで奮起したのが「川崎の太陽」ことジュニーニョ。
アウグストからのロングフィードを足元に納めると、デフェンスに囲まれながらも左足で豪快にシュートをゴール左上に突き刺しました!
リードを奪ったチームソルトは、監督・福家三男さんの巧みな選手交代から出場した西山貴永さんがダメ押しの3点目を決めて勝負あり。
JA全農福島さんから提供いただいた副賞のお米と福島牛は、見事チームソルトが手にしました!
試合終了後場内を半周してサポーターに挨拶をして退場したのですが、この時、ジェシの目に光るものが…。この瞬間、本当に彼らをブラジルから呼んで良かったと心から思いました。
続いて、試合終了後に行ったOBドリームマッチ後夜祭。
こちらはドリームマッチに出場した方々だけではなく、フロンターレの20周年をお祝いするために駆けつけてくれたOBの方も参加いただき、総勢約50名のOBの方々がサポーターと久々の交流を楽しんでいただきました。
開会式では、中西哲生さんによる開会宣言でスタート。その後会場内にOBが散らばり、皆さんとの交流を行いました。
このイベントの目玉は、後夜祭限定で製作したトレーディングカード。
表は現役時代の写真、裏が現在の姿を掲載したスペシャルなカードを配布したこともあり、多くの方々に喜んでいただけたのではないでしょうか。
また、OBドリームマッチの投票と同時に行っていた、ベストゲームの投票で見事選ばれた6試合のダイジェストと、この日参加できなかったOB達からのビデオメッセージも流し、多くの人が大型ビジョンを見上げて懐かしそうな表情を浮かべていました。
閉会式ではバックスタンド側に全員集合し記念撮影をした後、伊藤宏樹さんによる閉会の言葉で長い長い一日が幕を閉じました。
一日を通して、本当に皆さんのおかげでこのクラブが20年間支えられていたと実感すると同時に、このクラブを誇りに思えることができました。
OBドリームマッチの盛り上がり、神戸戦の勝利、後夜祭の笑顔に満ちた雰囲気と、20周年を象徴するような最高の一日だったと思います。
最後に、このイベントに関わっていただいた全ての関係者の皆様、サポーター、全OB選手にこの場を借りて感謝を申し上げます。
これからも30年、40年、50年…。
川崎フロンターレと共に歩み続けていきましょう!
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