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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

4/12 (水) 2017

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選手会主催 第6回陸前高田サッカー教室

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広報G

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先日の4月2日に岩手県陸前高田市上長部グラウンドで選手会主催「第6回陸前高田サッカー教室」を実施しましたのでご報告します。

昨年は「高田スマイルフェス」を開催した関係で、今年は2年ぶりの開催となりました。このサッカー教室は東日本大震災が発生した2011年より継続して実施していて、川崎フロンターレの東日本大震災復興支援活動「Mind-1ニッポンプロジェクト」の一つとして実施しています。

選手たちは前日の仙台戦後そのまま仙台に宿泊し、サッカー教室当日の朝、陸前高田市に移動してきました。選手たちはまずキャピタルホテル1000に寄って、そこで陸前高田市内で電器店を営んでいる戸羽幸輝さんから震災当時のお話をスライドで説明していただきました。その話を聞く選手たちはとても真剣に聞いており、最近ではほとんどニュースでも報じられていないので忘れがちになっている未曽有の大震災が、間違いなくここ陸前高田で起こり、たくさんの犠牲があったということを再認識していました。

その後バスでサッカー教室会場の上長部グラウンドへ移動するバスから見た市内は、整地はされているもののまだまだ復興しておらず、道半ばということも感じていました。

サッカー教室を始める前には安藤駿介選手会長から「自分たちにとっては年に一回のサッカー教室かもしれないけど、参加する子どもたちにとっては一生に一回のサッカー教室になるかも知れない。だから短い時間だけど、この時間を大切にして、たくさんの笑顔を作ろう!」という話が参加選手に対してあり、プロサッカー選手として自分たちができることを精一杯やろうという気持ちを全選手が共有していました。

中村憲剛選手と小林悠選手は以前に戸羽さんのお話をうかがっていたので、この時間で4月8日甲府戦の陸前高田ランドに出店していただいたメーカーさんにご挨拶。時間の関係でこの日は、「大和田家のカキ」「きのこのSATO」「お菓子工房木村屋」の3軒のみとなりましたが、どこも大歓迎をしていただきました。大和田さんではイベントでも大人気だった蒸しカキとお吸い物をふるまっていただきました。試合当日は試合ですので、選手たちはもちろんこんなにおいしいものを食べられないわけで、二人とも「俺たちもイベントに参加したいな」とサポーターの皆さんのことを羨んでいました。「きのこのSATO」、「お菓子工房木村屋」ではお土産までいただいて二人も大満足。改めて陸前高田市内のフロンターレ愛を感じられたのではないでしょうか。

メーカーさんへのご挨拶のあとは、上長部グラウンドへ移動する途中に市内が一望できる高台へ。現在は整地が進んでいますが、中村憲剛選手はその広さを見て「これだけ整地されているということは、それだけ流されてしまったということでちょっとショックでした。」と眼下に広がる景色をみて胸をいためていました。小林悠選手は「復興にはまだまだだと思いますけど、当初と比べれば少しずつでもよくなっているんじゃないかなと思います。」と、継続してみてきた選手だけにその復興への歩みを感じていました。

戸羽陸前高田市長、フロンターレの藁科社長、安藤選手会長の後はお待ちかねのサッカー教室がスタートです。今回の参加者は53名。1・2年生、3・4年生、5・6年生の3グループに分かれて実施しました。1・2年生は板倉滉選手、3・4年生は安藤駿介選手、5・6年生は谷口彰悟選手が中心となって進めます。

それぞれのグループで内容は違いますが、どのグループの子どもたちも楽しそうにボールを蹴っています。写真を見ていただいても分かると思いますが、それ以上に選手が楽しそうに子どもたちとボールを蹴っている姿が印象的です。選手は口を揃えて言っていますが、このサッカー教室で元気をもらっているのはむしろ選手の方です。前日の試合の疲れも忘れて走り回っている姿がそれを物語っていますよね。

選手も毎年この日をとても楽しみにしていますし、実際楽しんでいます! 2015年9月に締結した友好協定「高田フロンターレスマイルシップ」は、どちらか一方からの支援ではなく、お互いがお互いの支えになれるようにという思いが込められています。「支援から交流へ」。このサッカー教室の風景はまさに交流です。

谷口彰悟選手も言っていましたがこの交流はフロンターレの財産なので、今後も継続して実施していきたいと思います。


サッカー教室の後は選手とバーベキューで昼食交流会。この交流会には参加した子どもたちだけでなく、その保護者、そして陸前高田市で後援会に入会している方、約150名が参加して盛り上がりました。選手たちが10か所の焼き場に分かれて参加者のために肉や野菜を焼きます。バーベキューでたくさんの子どもたちに囲まれていたのはチョン ソンリョン選手。さすが焼肉の本場韓国からやってきただけあって、焼き方がかなり本格的。他の選手が一つずつ丁寧に焼いているのに対して、ソンリョン選手は大胆に肉を網の上にのせて、トングで素早くバラします。焼くというより炒めるといった感じでしょうか。その焼き加減が絶妙で美味しい! いつまでも子どもたちの列が途切れることがありませんでした。

ちなみにソンリョン選手が焼いていた、地元陸前高田市「熊谷精肉店の味噌ホルモン」。ソンリョン選手も大絶賛の美味しさですが、12月2日陸前高田ランド秋に出店オファーが決定しました! 出店いただけるかはまだこれからですが、この美味しさを川崎の皆さんにも堪能していただけるようにガンバリマス!


【写真 BBQ10~17】

焼肉のほかには地元のお母さん方が手作りのおにぎりとけんちん汁を用意してくれました。こちらは子どもたちだけに限らず、選手にも大人気。中村憲剛選手も「うわ~、これあったまるわ~」と味を堪能していました。

最後のイベントは選手グッズがあたる抽選会。安藤選手会長の仕切りでスタートです。もらえるグッズはユニフォームやスパイクなど盛りだくさん! もらった子どもたちはもちろん大喜びでした。

そんな楽しかったサッカー教室も終了の時間となりました。最後は谷口彰悟選手会副会長より、「また来年、会いましょう!」のあいさつで終了。選手が移動するバスを見えなくなるまで手を振っている高田の人たちの姿が印象的でした。


選手たちはホテルに戻る途中に震災遺構の「タピック45」を視察。津波が襲った当時のままの建物を見て選手たちも声を無くしていました。二度と起こって欲しくない震災ではありますが、それに目をつぶることなく、自分たちが見たままの思いを身近な人たちに伝えていくことが、この震災を風化させないために自分たちができることだと感じたようです。

今年で震災から6年が過ぎ、7年目に入りました。これからもフロンターレは陸前高田市との交流を深め、お互いが支え合う関係、お互いお活躍がお互いを笑顔にする関係を続けていきます。

復興は少しずつですが、確実に進んでいます。私たちは道を整備したり、建物を建てたりすることはできません。でも私たちフロンターレと陸前高田市の交流が継続的に行われることで少しでも市民の方々が笑顔になってくれて、未来に希望を持っていただけたらこんなに嬉しいことはありません。

そのためには私たちクラブだけでなく、多くの方のご協力が必要です。引き続き、皆様のご協力よろしくお願いします。

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