先日8月18日(日)に岩手県陸前高田市上長部グラウンドで選手会主催「第7回陸前高田サッカー教室」を実施しましたのでご報告します。
今年で第7回目を迎えるサッカー教室は、2011年の東日本大震災から続けている活動で、東日本大震災復興支援活動「Mind-1ニッポンプロジェクト」の一つとして実施しています。
す。昨年は「高田フロンターレスマイルツアー」を開催した事もあり、2年ぶりの開催となりました。
選手達は前日にアウェイ仙台戦後、仙台に宿泊し、当日の早朝に陸前高田市に移動しました。
選手達はまずキャピタルホテル1000に集合し、今回の活動の経緯、これから開催されるサッカー教室についての取り組みについて説明を聞きました。
その後、選手達は講話組・田んぼ「ふろん田」での活動組に分かれて移動しました。
講話については主に新加入選手などの初めて陸前高田に訪れた選手達が参加し、陸前高田とのきっかけが生まれた濱口先生から震災当時の状況・現在の陸前高田について講話をしていただきました。整備されてきている街並みからは想像できない当時の状況を知り、選手達は真剣な様子で説明を聞いていました。
「ふろん田」組の選手達はバスで移動して田んぼでの活動を行いました。
9月の収穫に向けて5月に田植えをした当初よりもしっかりと育ち、実もできはじめ、緑一面に囲まれた田んぼを見ると非常に感慨深くなりました。選手達にも事前に苗を麻生グラウンドで育ててもらい、今回はかかし作り、ネット張り、テープ張り作業を各班に分かれて活動を行いました!
大事に育てた苗を守るために、それぞれのグループが連携しあって大きな田んぼにネットやテープをつけて楽しく活動を行っていました。かかし作りグループの選手達は、かかしにそれぞれ顔を書いていくのですが、みんな独特のセンスを持ち(笑)、それぞれ笑いあいながら、特徴あるかかしがたくさん作れました!
地元の農家さん、陸前高田市役所の農林課の皆さんのご協力のおかげで、どのグループもしっかり作業をこなし、最後に皆で記念撮影を行いました。
それぞれの活動を行った後は、バスで上長部グラウンドへ。既に受付を行って待っている子ども達はバスが来るのを「まだかな、まだかなー」と待ち望んでいる様子で、バスがグランドに向かってくると「きたー!」と大きな声を出して、目をキラキラさせながら待っている姿が印象的でした。
選手達が子ども達の前に並び、開会式がスタート。陸前高田市岡本副市長、フロンターレの藁科社長、安藤選手会長からそれぞれ挨拶を行い、いよいよサッカー教室がスタート! 今回は59名の参加があり、低学年(1・2年生)、中学年(3・4年生)、高学年(5・6年生)の3グループに分かれて開催しました。
ボールを蹴ることを楽しんでもらえるよう、それぞれのグループで活動を行いました。
天気も快晴で真夏の青空でしたが、子ども達も選手達もたくさん笑顔が見られて、監督・コーチ陣も一緒に楽しそうにボールを蹴っていました。
毎回思うのですが、子ども達よりも選手達も負けないくらい楽しそうにボールを蹴っているのを感じます。普段、試合だと真剣な表情が多くみられるので、そのギャップも大きく、広いグラウンドで楽しそうにボールを蹴っている姿は非常に印象的です。
前日の試合の疲れはどこ吹く風かのように、子ども達から元気をもらって笑いながら走っていました。
楽しくサッカー教室を終えた後は、選手と一緒にお昼ご飯!「お腹すいたー!」と言う子ども達に待っていたのは、陸前高田ランドでも毎回出店いただいている「わいわい」さんの皆さんにご協力いただいて作られた美味しいカレー!
選手達と子ども達が一緒に食べて交流し、サッカーをした後のカレーはあっという間にペロリ! 大人も子ども大好きなカレーは「おかわりありますか?」と来る選手達もいるほどで、参加した子ども達以外にも保護者の方々や関係者の皆さんも合わせて用意した200人分は完食でした!
そして、カレーの後に待っていたのは夏にピッタリなかき氷! ここでは選手達がかき氷屋さんの店員になり、一つ一つ氷を入れて参加者の皆さんに渡していました。
シロップはかけ放題で、それぞれが好きな味を楽しんでいました。選手達がだんだん氷を捌くのがうまくなっているのも印象的でした(笑)。こちらも暑い夏にピッタリということもあって大人気でしたよ!
昼食を終えて、恒例の選手グッズがあたる抽選会を実施! ノボリMCのもとスタートし、黄色か青色のボールを箱の中からどちらが出てくるかというスーパーシンプルなルールですが、ご飯を食べた子ども達は元気いっぱい!
ユニフォームやスパイクなどが当たった子ども達は喜びを爆発させていました。
あっという間に時間が過ぎ、サッカー教室の閉会式に。
と、その前に高田FCから今年結婚した選手達へ、陸前高田フロンターレサポーターずから8月生まれの選手達へ、それぞれプレゼントのサプライズ! プレゼントを受け取った選手達は喜んでお礼を伝えていましたよ。
そして、最後は選手を代表してヤストからの挨拶で終了。バスに乗り、移動する車に合わせながら走って手を振ってくれる子ども達の姿がとても可愛く見えました。
選手達はホテルに戻る途中に市内を見渡せる高台で、バスから降り、現在の街並みの様子を見ながら当時の津波が襲った街の状況も聞いていました。その後、過去にサッカー教室を開催したこともあった高田小学校へ。
実はこの夏で高台へ新しく校舎が新設されるので、その前に是非来てほしいと濱口先生達から言っていただき、伺えることに。先生から、当時校庭にがれきがたくさんあったことや、ケンゴ・ユウ・ノボリ・アンちゃん達は現地でサッカー教室を行なった際にいたメンバーということもあって当時の様子を振り返っていました。
その後、選手達はホテルへ戻り、陸前高田を出発しました。
震災から8年が経過し、風化していかないためにもフロンターレとして陸前高田市と共に交流をしているける活動をしていき、支え合っていける関係を作り続けていきたいと思います。
そして、少しで多くの皆さん一緒に笑顔で過ごし、夢を与えられる存在になってくれたら嬉しいです。
震災は起こってほしくないことですが、現実に背を向けず、自分達で見たこと、感じたことを多くの人達に伝え続けていくことが大事で、年月を重ねても風化させないために自分達が伝えていければと感じています。
そして、我々だけでなく、多くの方のご協力が必要になります。これからも引き続き、ご協力をよろしくお願いします。
これからもまた会いに行くので、それぞれの日々を楽しんでいきましょう!
夏風邪は長引く可能性が高いので、気をつけてくださいね!
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