気が付くと今年ももう少し。
毎年梅雨がくるころに「今年もあと半分かぁ」と話し、夏が終わったころに「気が付いたら年末だろうね」と浸り、この時期になるとあまりに早い年明けまでのカウントダウンに発する言葉もありません。リーグ戦の開催時間が夏のナイトゲームから、お昼の時間に変わったタイミングで今年の終わりを感じるかたもいるのではないでしょうか。

本日のフロンターレ日記は、デイからナイトまで営業しているフロンタウンさぎぬまよりお送りします。

6月初旬。
昨年の「みやまえご近助ピクニック」以降、積極的に連絡を取り合っている宮前区役所地域振興課のかたよりこんな話をききました。

「地域のお年寄りを中心に、外にでることができないひとがいます。訪問サービスはまだ完全に復旧していないですし、このままだとみなさんの心身の調子が心配です。」

世間は緊急事態宣言が明けて、ようやく人々の活動が活発になりはじめてきたときでした。
事実、リーグ戦の再開にむけてスタッフは動いていましたし、街のお店も徐々に営業再開をしている状況。長かった自粛期間を終えて、友達とお会いした方も多くいたと思います。

そのなかで聞いた宮前区の現状。もちろん日本中で似た状況だったと推測できます。しかし、フロンタウンさぎぬまも営業再開に向け、お客さんに連絡をしていたときに地域にそのような課題があるとは想像もしていませんでした。

日頃の健康教室に参加されているかたにだけ、運動機会を提供できていればいいのか。

そう思うようになりました。

11月1日（日）からイッツコムチャンネル11にて『川崎フロンターレ監修「みやまえご近助体操」』の放送が開始されました。

サポーターのみなさんはもちろん、普段フロンターレに触れることのない方、特に今もなかなかご自宅の外に出る機会がない方、運動機会がここ半年ほどで著しく減少してしまっている方に見ていただきたいです。

地域振興課のみなさんとお話ししたときから、どうにか運動の機会をフロンタウンにこずとも提供できないかと考えていました。
6月にサービス開始した「フロンタウンオンラインフィットネス」はzoomを使用したプログラムのため、受講までが難しい。地域の施設でプログラムを行うには感染症対策などの面でハードルが高い。正直、あきらめかけていたところでしたが、最後に思いついたのがテレビでした。

テレビのない家庭が増えているとニュースで見たことがありますが、私たちが今届けたい年齢のみなさんのご自宅にはまだまだ現役のテレビがある。早速イッツコムさんに相談しました。地域の課題と企画をすぐに受け止め、すぐに放送に向けて準備を進めてくださいました。

こうして完成したのが「みやまえご近助体操」です。
体操の内容は、宮前区の有志が作成した体操『風の中で』をアレンジしたもの。せっかく区民のみなさんに届けるのならばと、宮前区の公園で日頃から使用されている体操をもとにプログラムを作成。番組のオープニングでは、公園体操に参加されている区民のみなさん、高橋哲也区長、フロンタウンさぎぬまスタッフ他、区全体で番組作りをしました。

番組の収録はフロンタウンさぎぬまで行いました。普段あまり意識したことがなかったのですが、フロンタウンの周りには意外と音が多い。まずは電車の通過音。近隣の工事の音、そして小学校での組体操の練習。

撮影の途中、隣の小学校から某人気アニメの主題歌が。それまでほかの音は気にせず収録を続けていたカメラマンさんもカットをかけました。そこまで大きな音ではなかったですが、番組を作るうえで権利の問題で既存の音が入ると素材がつかえないようです。
なるほど、番組作りとはそこまで繊細な作業なのかと勉強になりました。

気が付くとはじめに地域振興課のかたとお話ししてから半年近くの月日がたっていました。それまではフロンタウンさぎぬまにお越しいただくかたにプログラムを提供していましたが、地域に目を向け、想像することでまだまだやるべきことはあるはずです。

クラブとして、エンターテインメントをスタジアムでお届けすることにこれからも注力していきますが、並行して地域の課題解決にもうまく関わっていくことができるといいなと思います。

ぜひみやまえご近助体操をご覧ください。
みなさんの口コミで、番組を盛り上げていただけると嬉しいです。

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○番組名
川崎フロンターレ監修「みやまえご近助体操」

○放送チャンネル
イッツコムチャンネル11（地デジ11ch）

○放送日時・時間
11月1日（日）から毎日放送
月～金　8:30より5分間
土日　7:00より5分間

詳細はこちらから
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