17節は勝点で並ぶ磐田との対戦。ここ4試合連続でドローという結果に終わっているだけに、ホーム等々力で勝点3を取り、1順目最後の試合を締めくくりたい。先週の柏戦に引き続き、猛暑のなかでのホームゲーム。15:00キックオフ。

スターティングメンバーはジュニーニョと黒津の2トップ。トップ下には中村。右サイドにはリーグ戦初スタメンとなる久木野が入り、左サイドに村上、原田-谷口のダブルボランチ。伊藤-佐原-箕輪、GK川島。前節から少しメンバーを変えてのスタート。立ち上がり2分、磐田の攻撃。右サイドを崩されゴール前にクロスが入り、中盤から走り込んだファブリシオが強烈なミドルシュート。しかし、ここはGK川島が横っ飛びで好セーブ。しかし3分、直後のコーナーキックからのゴール前の混戦で前田に流し込まれ、いきなり先制を許してしまう。（1-1）　フロンターレも反撃。6分、中村→原田→村上とパスがつながり、ボールを受けた中村が左足でミドルシュートを放つが、これはGK正面。さらに7分、ジュニーニョからパスを受けた久木野が右サイドで勝負を仕掛けて切れ込み、左足でミドルシュート。しかし、ここもGK川口の攻守に阻まれる。完全なマンマークの守備からマイボールにした瞬間、ロングボールで右サイドへと展開して攻撃を仕掛ける磐田。対するフロンターレもパスをつないで崩しにかかるが、ゴールまであと一歩届かないもどかしい展開が続く。12分、谷口からボールを受けた中村が積極的にミドルシュートを放つが、DFをかすめてゴール上へと外れる。19分、右サイド久木野のスルーパスに抜けた谷口がクロスを入れ、ゴール前で黒津が折り返し。しかし、このボールはファブリシオにクリアされる。迎えた20分、磐田の攻撃をしのぎ、ルーズボールを拾って中村からジュニーニョへ。ここでジュニーニョが中盤から巧みなドリブルで3人をかわし、一気にゴール前へ侵入して左足で流し込み、圧倒的な個人技で同点に追いつく。（1-1）　さらに21分、村上の自陣からのロングボールに中村が走り込み、難しいボールをダイレクトシュート。しかし、これはGK川口がキャッチ。立ち上がりに先制点を許したものの、その後は伊藤-佐原-箕輪の最終ラインを中心に粘り強く守るフロンターレ。攻撃に関しても、積極的にシュート打とうとする姿勢が見える。26分、フロンターレの攻撃をしのいだ磐田のカウンター。一気に攻め込まれて成岡に強烈なミドルシュートを打たれるが、GK川島が横っ飛びで好セーブ。ピンチをしのぐ。31分、フロンターレの攻撃。左サイドから右サイドへと大きく展開し、久木野のドリブル突破からゴール前で大混戦。波状攻撃をかけるが惜しくも勝ち越しならず。35分にはカウンターから中村のワンツーのパスを受けた谷口が狙い済ましてシュートを放つが、GK川口にキャッチされる。その後も見せ場の多い白熱した試合展開が続くが、両チームともにゴールを奪えず、1-1で前半を折り返した。

ハーフタイムのロッカールーム。「暑いけど、最後まで声を出して集中していこう!」と川島。「最後までしっかりやりぬくぞ!」と中村も声をかける。「やっているサッカーは悪くない。切り替えの早さ、判断を早く集中して!球際を厳しく、もうひと頑張りしよう」と関塚監督にゲキを飛ばされ、ピッチへと出ていく選手たち、しかし48分、ハーフカウンターから右サイドに展開され、太田の折り返しに成岡が飛び込み、またしても立ち上がりの時間帯に失点してしまう。（1-2）　フロンターレも反撃。51分、左サイドを黒津、原田、村上のコンビネーションで崩して、村上が中央に切れ込みミドルシュートを放つが、GK川口がキャッチ。迎えた53分、フロンターレの大チャンス。原田のコーナーキックをファーサイドの箕輪が折り返し、逆サイドにいた佐原が飛び込むが、ボールを惜しくもポスト直撃。さらにそこから磐田のカウンター一閃。あっという間にフロンターレ陣内へとボールを運ばれ、船谷のパスを受けた前田に押し込まれて2点差とされてしまう。（1-3）　56分、村上に代えて井川がピッチへ入り、4バックへとシフト。すると58分、エリア左前からのフリーキックのチャンスに、中村が壁越への絶妙のシュートを決めて1点差に追いすがる。（2-3）　さらに60分、原田のコーナーキックを箕輪がヘッドで叩きつけるが、シュートは惜しくもゴール上へ。61分にも相手GKのキックを伊藤がヘッドではね返し、中村がダイレクトでジュニーニョへ。しかしあと一歩というとこでシュートまで持ち込めず。セカンドボールも拾って押し込むフロンターレ。磐田もカウンターを狙うが、佐原が落ち着いて対応。66分にコンビネーションミスを突かれて右サイドからフリーでクロスを上げられるが、これは誰も触れずことなきを得る。67分、原田に代えて我那覇がピッチへ。中村がボランチに下がり、ジュニーニョがトップ、やや右に我那覇、中央に久木野、左に黒津という布陣へとチェンジ。68分、井川の裏のスペースへのボールに抜けた我那覇が右サイドから折り返し。このボールに谷口がゴール前で合わせるがマーカーにつかれてゴールならず。69分には裏に抜けたジュニーニョがGKの位置を見てループシュートを放つが、惜しくもゴールを外れてしまう。73分にはジュニーニョがダイレクトで狭いスペースから右サイドへ展開。ここに井川が走り込み、フリーで右サイドから折り返し。このボールに後ろから走り込んだ久木野がゴール前で合わせるが、惜しくもフィットせずGKキャッチ。76分、磐田のカウンター。ミスを拾われ太田にミドルシュートを打たれるが、ここはGK川島ががっちりキャッチ。78分にも決定的なカウンターを浴びるが、犬塚のシュートはゴール右に外れてことなきを得る。81分、ジュニーニョに代えて養父がリーグ戦初登場。我那覇がトップに張り、1.5列目に養父、右に黒津、左には久木野。危険なカウンターの場面をしのぎながら、リスクをかけて攻撃をかけるフロンターレ。暑さで苦しい終盤の時間帯も最後の力を振り絞ってゴールを目指す。88分、コーナーキックのセカンドボールを拾った養父の浮かし球を、箕輪が折り返し。ゴール前の混戦のなかで我那覇がシュートを叩き込むが、無情にもオフサイドの判定。試合は2-3のままタイムアップ。

一瞬のスキを狙われ、磐田に先手を許してしまった展開は悔いが残る。これでリーグ戦は6試合勝ち星なし。次節はリーグ戦の折り返しの初戦、神戸とのホームゲーム。中断期間前の等々力最後のゲーム。ここは落とせない。