リーグ第15節、アウェイ山形戦。水曜日に大阪で試合をこなしたフロンターレにとっては厳しい条件下での試合だが、上位チームに引き離されないためにもここで負けるわけにはいかない。コンディション不良でメンバーから外れた中村の穴を埋めることができるか。気温30度を超えたNDソフトスタジアム山形。13:04キックオフ。

スターティングメンバーは、最前線に矢島、右にレナチーニョ、左にジュニーニョ、トップ下の位置に養父、谷口と横山のダブルボランチ、伊藤-井川-菊地-森の最終ライン、GK川島。先にしかけたのはフロンターレ。立ち上がり1分、前線3枚でつないで最後は養父が左足でミドルシュート。しかしこれはGKにキャッチされる。2分、リスタートの流れから、ジュニーニョのパスを受けた谷口が左サイドからアーリークロス。裏のスペースに抜けた矢島がヘッドで合わせるが、GKにセーブされる。山形もカウンターを狙うが、菊地、井川の両ストッパーが対応。5分、パスをつながれ古橋にミドルシュートを打たれるが、GK川島ががっちりキャッチ。6分、フロンターレの攻撃。横山のロングボールに矢島が抜け出し、DFと競り合いながら左足を振り抜くが、角度のないところからからのシュートは惜しくもGKにセーブされる。さらに7分、山形の攻撃をしのいで反撃。ジュニーニョからボールを受けたレナチーニョがドリブル。中央から強烈なミドルシュートを放つが、GKの好セーブに阻まれる。9分、山形の攻撃。サイドのスペースを狙われ左サイドからクロスを入れられるが、ここはGK川島がキャッチ。10分、フロンターレの攻撃。養父の裏のスペースへのパスにジュニーニョが抜け出し。右サイドから折り返しを入れるが、ゴール前の選手にはタイミングが合わず。11分、山形の攻撃。ダイレクトでつながれ速攻を浴びるが、右サイドからのアーリークロスは森が戻りクリア。13分、フロンターレの攻撃。矢島とのコンビネーションからレナチーニョがドリブルで抜けて右足を振り抜くが、強烈なミドルシュートは惜しくもポスト直撃。14分、養父の右コーナーキックに伊藤が頭で合わせるが、このシュートは枠には飛ばず。

さらに16分、中盤でボールを奪い、ジュニーニョからボールを受けたレナチーニョが強烈なミドルシュートを放つが、これはまたしてもポストに直撃。17分には、右サイドでレナチーニョとのコンビネーションプレーから森が抜け出し深い位置から折り返しを入れるが、ゴール前でクリアされる。18分、山形の攻撃。左サイドでの崩しから石川にクロスを入れられるが、井川がゴール前でクリア。19分、フロンターレの攻撃。スローインの流れから矢島が体を使って反転。裏のスペースに抜け出しゴールに迫るが、シュートは惜しくもDFにブロックされる。さらに20分、ショートコーナーから森が左足でクロスを入れ、ゴール前での混戦からこぼれ球に反応したジュニーニョがシュートを狙うが、ここもDFにブロックされる。24分、パスを回そうとする山形から中盤でボールを奪い、カウンターへ。谷口の裏のスペースへのボールにジュニーニョが反応するが、GKに飛び出されてゴールならず。さらに26分、リスタートの流れから押し込み、セカンドボールを拾って森が切り返して左足でミドルシュート。しかし、ここもGKの好セーブに阻まれる。33分、横山からのパスを左サイドの伊藤がワンタッチで裏のスペースへ。ジュニーニョが左サイドを抜け出しクロスを入れるが、ゴール前でDFにクリアされる。36分、井川の攻め上がりから、ボールを受けたジュニーニョが左サイドから折り返し。養父のシュートはブロックされ、こぼれ球に走り込んだ伊藤が強烈なロングシュートを放つが、ここもGKにセーブされる。立ち上がりから主導権を握っていい形で試合を進めているものの、ホームの山形に粘り強く守られ1点が遠い。自分たちのリズムの時間帯の間に先制しておきたい。0-0で前半を折り返した。

ハーフタイムのロッカールーム。「慌てるな。落ち着いて続けていこう!」と井川。「集中しろ集中、立ち上がりからだぞ。セットプレーも声をかけあおう!」と川島も声をかける。後半立ち上がりもフロンターレが先手を取ってしかけていくが、山形も一瞬のスキを狙ってくる。54分、フロンターレの攻撃。ジュニーニョが左サイドをドリブル突破。クロスを入れるが、惜しくもゴール前でクリアされる。さらに横山からのボールに走り込んだ谷口が、ゴール前で体をうまく使いながら右サイドから折り返すが、これもDFにクリアされる。55分、養父の左コーナーキックに菊地が頭で合わせるが、これはうまくミートせず。山形陣内へと押し込むものの、なかなかゴールを割ることができない。57分、レナチーニョの絶妙のスルーパスに谷口が抜け出し右サイドから折り返しを入れるが、このボールはゴール前の矢島の前で惜しくもブロックされる。61分、山形の攻撃。中盤でルーズボールを拾われ右サイドからの攻撃を許し、古橋が裏に抜け出してクロスを入れるが、菊地がコースに入りブロック。さらに62分、リスタートの流れからクロスを入れられるが、ディフェンス陣が体を張ってカバー。63分、フロンターレの攻撃。森が右サイドライン際でロングドリブル。3人を抜き去りクロスを入れ、こぼれ球に反応したレナチーニョがシュートを狙うがDFにブロックされる。64分、矢島に代えて黒津がピッチへ。65分、山形の攻撃。サイドチェンジから右サイドの廣瀬にシュートを打たれるが、GK川島ががっちりキャッチ。さらに66分、前からプレッシャーかけられバックパスを狙われるが、どうにかゴール前でしのぐ。危ない場面だった。このあたりから山形にも攻撃のリズムが出てくる。68分、中央からのフリーキックの流れ球がゴール前にこぼれ秋葉に触られるが、シュートは枠を外れことなきを得る。

69分、フロンターレの攻撃。GK川島のロングボールからレナチーニョとのコンビプレーでジュニーニョがシュートを狙うが、これはうまくミートせず。直後、一瞬のスキを突かれてゴール前に押し込まれ、混戦から古橋に決定的なシュートを打たれるが、GKの川島の好セーブでしのぐ。70分、横山に代えて寺田が入り、そのままボランチへ。72分、山形のセットプレー。ペナルティーエリア左角から古橋に直接狙われるが、このシュートはGK川島の正面。75分、フロンターレの攻撃。レナチーニョのピンポイントパスがゴール前に入り込んだ谷口に渡るが、左足のシュートはGKにキャッチされる。77分、山形の攻撃。カウンターから裏のスペースを狙われるが、GK川島が好判断で飛び出しボールキャッチ。79分、最終ラインを伊藤-菊地-井川-森から森-伊藤-菊地-井川の並びにチェンジ。さらに80分、レナチーニョに代えてテセがピッチへ。81分、山形の決定機。リスタートの流れから北村に突破を許し、左サイドから折り返し。ゴール前で秋葉に合わされるが、このシュートをGK川島が足で止める。さらに82分、山形に押し込まれ、左から回り込んだ長谷川にループシュートを打たれるが、GK川島がぎりぎりのところでセーブ。守護神のビッグセーブ連発に助けられる。83分にも、早いリスタートからサイドを崩されるが、ここもGK川島がシュートキャッチ。85分、フロンターレの攻撃。森が左サイドをドリブル突破。折り返しを入れるが、わずかに黒津、テセとはタイミングが合わず。しかし迎えた87分、オーバーラップからドリブルをしかけた井川からジュニーニョへ。ジュニーニョがダイレクトで裏のスペースにスルーパスを出し、ここにテセが抜け出しゴール右隅にシュートを決め、ようやくゴールを挙げる。（1-0）　ロスタイム、最後の反撃を見せる山形だが、ディフェンス陣が体を張ってゴールを死守。1-0のままタイムアップ。

前半の決定機を決めきれず、後半は我慢比べのような勝負となったが、ディフェンス陣が踏ん張り、最後は途中出場のテセがワンチャンスを沈めて決着をつけた。連戦の最中でのアウェイという厳しい条件のなかでの勝利。この勝点3が持つ意味は大きい。