第20節はFC東京との多摩川クラシコ。120分戦ったナビスコカップ準々決勝から中2日というスケジュール。90分間トータルでの戦い方が重要になる。風が吹きはじめ、涼しくなってきた等々力陸上競技場。19:03キックオフ。

フロンターレのスターティングメンバーは、ジュニーニョと矢島の2トップ。中盤右に中村、左に山岸、谷口と横山のダブルボランチ、村上-伊藤-寺田-森の最終ライン、GK川島。立ち上がり数十秒、ルーズボールをつないでジュニーニョが右からサイドチェンジ。左サイドでボールを受けた山岸が左足でミドルシュートを放つが、枠をとらえきれず。さらに1分、谷口がヘッドで前線のスペースへ。走り込んだ矢島がドリブルをしかけて押し込むが、ゴール前でFC東京にはね返される。立ち上がりからタテ方向に速い攻防が続く。7分、FC東京の攻撃。セットプレーをしのがれ左サイド前線へロングボールを入れられるが、石川に横山がついて対応。10分にもカウンターを狙われ平山にロングシュートを打たれるが、GK川島がキャッチ。13分、両チームの決定機。平山へのロングボールを起点にFC東京が速いテンポで攻撃。スルーパスに羽生が抜け出し左サイドからシュートを打たれるが、GK川島が触りゴール前でクリア。その流れからフロンターレがカウンターへ。矢島が左サイドから左足でゴールを狙うが、惜しくもGKにセーブされる。14分、中村の右コーナーキックに谷口がヘッドで合わせるが、このシュートはタイミングが合わず。平山にロングボールを当てて圧力をかけるFC東京。17分、梶山スルーパスに抜け出た石川に右サイドから折り返しを入れられ、ゴール前で混戦に。しかし、こぼれ球を拾った平山に森がついて対応。さらに18分、右サイドから崩しをかけられ平山に抜け出されるが、伊藤がカバーに入りGK川島が飛び出しクリア。その後も動きの多い主導権争いが続く。24分、FC東京の攻撃。細かくパスをつながれ米本からスルーパス。平山に左サイドからクロスを入れられるが、GK川島が落ち着いてキャッチ。

25分にも自陣でしのがれFC東京にカウンターをかけられるが、GK川島が飛び出しラストパスをクリア。26分、フロンターレの攻撃。自陣でボールを奪ってカウンターへ。左サイドに流れたジュニーニョがDFをかわしてクロス。ニアに飛び込んだ矢島がワンタッチで狙うが、シュートは枠には飛ばず。さらに29分、右サイドの森からボールを受けた谷口が前線へ。矢島が反転してシュートを狙うが、枠をとらえきれず。31分、FC東京の攻撃。右サイドから崩しをかけられ石川にシュートを打たれ、DFに当たってコースが変わるが、GK川島が好反応を見せキャッチ。32分、フロンターレの攻撃。ロングボールから圧力をかけられ、羽生がシュート。しかしここはディフェンス陣がブロック。その流れからカウンターへ。矢島が左サイドの裏のスペースに抜け出し波状攻撃をかけ、最後は中央の中村が左サイドのジュニーニョへ。ジュニーニョがクロスを入れるが、惜しくもGKにキャッチされる。どちらもチャンスを迎えながら決めきれない展開で迎えた37分、FC東京の攻撃。左サイドから長友がドリブル突破。速いクロスに飛び込んできた石川に合わせられ、先制点を奪われる。（0-1）　38分、フロンターレの攻撃。森が右サイドをドリブル突破。DFをかわして深い位置から折り返しを入れるが、惜しくもゴール前でクリアされる。43分にも速いリスタートからボールを奪い返し、オーバーラップしてきた伊藤が左サイドから折り返しを入れるがクリアされる。ロスタイム、FC東京の攻撃。連続コーナーキックから今野にヘディングで合わせられるが、このシュートはゴール右に外れ、ことなきを得る。序盤から迫力ある攻防が続く。どちらがゴールを挙げてもおかしくない状況のなか、FC東京が先制。前半を0-1で折り返した。

ハーフタイムのロッカールーム。「ホームだぞ!あと45分、しっかりやっていこう。次の1点が大事だ!こっちが取るぞ!」と関塚監督が喝を入れる。後半立ち上がり46分、フロンターレの攻撃。GK川島のロングキックにジュニーニョが抜け出し、GKの頭上を越すループシュートを狙うが、惜しくもゴール左に外れる。さらに47分、左サイドから中村を経由して右サイドの森へ。切れ込んだ森の左足のクロスにゴール前で山岸がヘッドで合わせるが、このシュートは惜しくもタイミングが合わず。51分、前からプレッシャーをかけるFC東京をかわして中盤でボールをつなぎ、中村からパスを受けたジュニーニョがミドルシュートを狙うが、これはゴール上に外れる。さらに52分、中村のロングフィードを左サイドで山岸が受け、ジュニーニョが矢島とワンツーを狙うが、惜しくもタイミングが合わず。直後にFC東京反撃。右サイドの石川に左足でミドルシュートを打たれるが、これはゴール左に外れる。53分、山岸に代えてレナチーニョがピッチに入り、3トップ気味の布陣へシフト。55分、GK川島のロングキックに矢島が競り合うが、シュートには持ち込めず。さらに中村が相手陣内でボールカット。速いタイミングでゴール前にボールを入れるが、矢島には合わず。しかし迎えた56分、FC東京の攻撃をしのいで逆襲。右サイドからレナチーニョがライン際にスルーパス。このスペースに森が走り込み、マイナスの折り返し。走り込んできたジュニーニョがヘッドで合わせ、このシュートが左ポストに当たってゴールに吸いこまれる。（1-1）　57分、フロンターレの攻撃。中村からボールを受けたジュニーニョがスルーパス。矢島がDFにつかれながら左足を振り抜くが、このシュートはDFにブロックされる。

58分、FC東京の攻撃。右サイドの石川にドリブルをしかけられ、クロスを平山がフリーでヘッド。しかし、このシュートは枠を外れことなきを得る。さらに60分、中盤でボールを奪われ、スルーパスに抜け出したカボレがゴール前に入り込んでくるが、GK川島が飛び出しビッグセーブ。ピンチをしのぐ。62分、フロンターレの攻撃。右サイドから中村がアーリークロス。競り合いのこぼれ球に反応した谷口が左足で強烈なシュートを放つが、惜しくもGKの好セーブに阻まれる。65分、村上に代えて井川がピッチへ。森-伊藤-寺田-井川のディフェンスラインにチェンジ。67分、フロンターレの攻撃。右サイドで井川と谷口のコンビネーションプレーからゴールに迫るが、ディフェンス陣にはね返される。70分には左サイドで森とのコンビプレーから中村が反転してシュートを狙うが、これはGK正面。71分、横山に代えて養父を投入。中村が中盤の底に下がり、その前に養父と谷口を置く中盤にシフト。75分を過ぎたあたりから両チームの運動量が落ち、苦しい時間帯に突入。78分、フロンターレの攻撃。レナチーニョとのコンビプレーから養父がスルーパス。抜け出した矢島が右サイドからシュートを放つが、これは枠をとらえきれず。さらに81分、中村、ジュニーニョ、右サイドの井川とパスがつながり、井川の折り返しのボールを谷口がヒールで狙うが、DFに当たりラインを割る。82分、中村の右コーナーキックからゴール前で混戦に。こぼれ球に反応したジュニーニョがオーバーヘッドでシュートを狙うが、惜しくも枠を外れる。さらに86分、中村の浮かし球に走り込んだ谷口が左サイドを抜け出し折り返し。しかし、惜しくもDFに当たってしまう。押し込んでいるものの、あとひと押しが足りない。迎えたロスタイム、フロンターレがスローインを得る。ここで井川のスローインを中村がダイレクトで折り返し。DFに当たってこぼれたボールに走り込んだのは谷口。DFの股を抜くグラウンダーのシュートを決め、土壇場でフロンターレが逆転を果たす。（2-1）

水曜日のナビスコカップに引き続き、ロスタイムに勝ち越し。先制されながらも粘り強く戦い、最後にスコアをひっくり返した。これで多摩川クラシコ2連勝。順位も暫定ながら2位にアップした。