7/ 7 (水) 2 2010
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「等々力改修の進捗説明会」報告について
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「等々力陸上競技場の全面改修を推進する会」(以下、「推進する会」)で開催した「等々力改修の進捗説明会」の報告が、推進する会ウェブサイトで掲載されましたので、お知らせ致します。競技場のあり方については、弊クラブの試合はもちろん、川崎のスポーツ、さらには街づくりにとって非常に重要な案件です。是非ともご関心を寄せていただきたく存じます。
川崎フロンターレ 代表取締役社長 武田信平のコメント
『弊クラブも構成団体として加わっている推進する会では、構造上の問題を抱え、かつ老朽化が進んでいる等々力陸上競技場がこのままでは立ち行かないということで、全面改修を訴えて参りました。皆様方のご理解、ご協力により、推進する会に寄せられた署名は221,216筆を数えました。
推進する会では、この署名を添えて議会に請願書を提出し、議会に於いては全会一致で請願が採択をされました。議会での採択を受けて、行政は「等々力緑地再編整備検討委員会」を立ち上げ、スポーツ施設の配置を含めて公園全体の検討が進められているところです。私も委員の一人として検討に加わって参りました。検討委員会に於ける議論では、次のような意見が出されています。ヨーロッパでは、商業施設などの複合機能を持つサッカースタジアムを中心に街づくりが成されている。川崎ではフロンターレがこれだけ盛り上がっているのであるから、ヨーロッパの施設を参考にしてサッカー専用スタジアムを建設し街づくりに生かすべきである。一つの陸上競技場でサッカーと陸上競技会を開催していくにはスケジュール的に無理があり、すでに幾つかの陸上競技会は開催ができない状況にある。代替競技場がない陸上競技においては、改修のために競技場を閉鎖するということは陸上競技の活動を停止することに等しい。また、行政からは検討案の一つとして、「サッカー専用スタジアム」新設の案も出てきております。
私は当初、都市公園法における建蔽率の制約からサッカー専用スタジアムの建設は無理であると考えていました。しかし、上記のような検討委員会での意見をお聞きするうちに、何とかサッカー専用スタジアムを建設して頂きたいと考えるようになりました。しかし、建蔽率の制約は相変わらず大きく横たわっています。陸上競技場は現状のままにして、サッカー専用スタジアムと野球場の両方を建設しようとすると、早くとも下水処理場の上部用地が公園として組み入れられるであろう平成36年の着工まで待たなければなりません。私はこのような長い時間を待つわけにはいきません。何故ならば、できるだけ早く建設して競技場の環境を整えるというのが多くの関係者の総意であると考えるからです。そうなると、現在の野球場の場所に、サッカー専用スタジアムを作るか野球場を作るかを選択することになります。
どのようなものを作るかは、30年先、50年先の街の在り方を見据えた上で決めなければなりません。私は、街づくりに利用できるコンテンツは野球ではなくサッカーであると考えます。フロンターレの活躍によって、川崎には誇りと一体感が生まれているのではないでしょうか。これだけ盛り上がっているフロンターレを街づくりに活用しない手はありません。そのためにも是非サッカー専用スタジアムを建設して頂きたいと切に願うところであります。当初は、等々力陸上競技場の全面改修という方針で活動を進めて参りましたが、今後はサッカー専用スタジアム新設も選択肢に加えて活動を進めて参りたいと考えます。これまでの検討過程をご理解いただき、今後とも推進する会に対するご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。』
以上※等々力陸上競技場の全面改修を推進する会
「6/27 進捗説明会 議事録」