1/ 1 (金) 1 2016
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代表取締役社長 藁科義弘 ご挨拶
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日ごろより川崎フロンターレに、熱いご声援と多くのご支援を賜りまして誠に有り難うございます。
昨シーズンは、魅力的な選手によって、魅力的なサッカーをする、そして地域密着を積み重ねることによって魅力的なクラブを目指す、という意味合いから「attractive」をキャッチフレーズに戦ってまいりました。
また等々力競技場のメインスタンドが改装され、リーグ戦ホーム1試合あたり平均で21,000人もの皆様にお越しいただきました。通常の椅子席に加えて、ファミリーシート、グループシート、パーティシートなどバラエティに富んだシートをご用意することができ、完成にご尽力いただきました関係の皆様に心より御礼申しあげます。
さて、シーズンを省みると、皆様にお約束した「タイトルをとる」という目標は、残念ながら達成することはできませんでした。
ヤマザキナビスコカップは予選敗退。そして2ステージ制となった明治安田生命J1リーグ戦は、1stステージは5位、2ndステージは7位、通算では6位とチャンピオンシップには手が届きませんでした。そして最後の挑戦となった天皇杯もベスト16止まりでした。
皆様の期待にお応えすることができず、本当に申し訳なく悔しい気持ちでいっぱいです。
そんな状況の中でも、サポーターの皆様は、変わりのない熱烈な声援・応援を続けてくださいました。どれだけ選手を勇気づけたことでしょう。心から感謝申しあげます。
選手たちは、最大のパフォーマンスを出せるよう日々コンディションを調整し、全身全霊をかけてすべてのゲームに挑んでまいりましたが、まだまだ上がいるということを見せつけられた年となりました。ケガ人が続出し、なかなかメンバーが固定できず、ここぞというところで勝ちきれず、結果的に大きな課題を残すこととなりました。
そういう状況の中で、すばらしいニュースがありました。大久保嘉人選手が得点王に輝きました。Jリーグ史上初の3年連続での受賞は、Jリーグの歴史に燦然と輝くものです。彼のたゆまぬ努力はもちろんのこと、このフロンターレというクラブで成し遂げたことに、大久保選手と、そしてチーム全員を讃えたいと思います。
下部組織(アカデミー)でもすばらしいニュースがありました。ダノンネーションズカップ世界大会で日本代表となったU-12は、決勝トーナメントに進出し世界第9位に輝きました。世界の強豪を相手に、みごとな成績を収めることができました。
また、巡回サッカー教室やふれあいスポーツ教室など、子どもたちへのスポーツ・サッカーの普及活動も行っております。スポーツの普及活動や若手選手の育成は将来に向けた事業として、今後も継続して力を入れてまいります。
陸前高田市への復興支援活動は新たなステージに入りました。昨シーズン締結した、陸前高田市との「高田フロンターレスマイルシップ」に基づき、支援活動から交流の段階に移り、これからは同じ目線に立ち、共に歩んでいく関係に発展させたいと考えております。現在行っている川崎修学旅行や、現地を訪問してのサッカー教室の開催に加えて、整備中の同市上長部グラウンドでの「スマイルドリームマッチ」の実現に向けて準備を進めております。
今シーズンはクラブ創立20周年を迎えます。キャッチフレーズは「CHALLENGE THE FUTURE」です。
等々力競技場は、これからの未来を受け継いでいく子どもたちが、その未来を夢みてくれる場所であり、フロンターレの活躍一つひとつが、たくさんの星が輝く宇宙を象徴していることになぞらえたものです。
この節目あるシ-ズンに何としてでも歴史を刻む結果を残さねばなりません。昨シーズンの課題を克服するとともに、勝利へのしたたかさ、執念を併せ持ち、悲願のタイトル獲得を目指し、クラブ一丸となって戦って参ります。
2016年シーズンも、変わらぬ熱い応援をどうぞよろしくお願い申しあげます。
2016年1月1日
株式会社川崎フロンターレ
代表取締役社長 藁科義弘
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