川崎フロンターレ × [月刊]コーチングクリニック 合同企画

この連載では、川崎フロンターレのコーチやスタッフが日々考え、実践している、
選手としてのポテンシャルと人間性を高めるための「育成術」をご紹介します。

vol.01

コーチングクリニック 2014年7月号より

第1回「川崎フロンターレ・アカデミーの育成コンセプト」

向島 建(川崎フロンターレ育成部 育成部長)

未来のプロサッカー選手を育てるために、アスリートの原石を発掘するために、サッカーを通した“人間”育成のために――。Jリーグクラブの取り組みから学べることは、サッカーをうまくするための技術だけではない。本連載では、川崎フロンターレのコーチやスタッフが日々考え、そして実践する選手育成、人間育成の考え方を紹介する。第1回は、未来のJリーガーを育てる川崎フロンターレアカデミーの育成コンセプトについて。

(取材・構成/編集部、写真提供/川崎フロンターレ)

最重要課題は人間育成

川崎フロンターレアカデミーでは、『FOOTBALL TOGETHER~川崎とともに~』をスローガンに掲げています。「普及」「育成」「強化」の 3部門から、サッカーを通して地元・川崎に根づいていきたいと考えています(下図1)。

むこうじま・たつる
1966年1月9日、静岡県生まれ。静岡学園高校、国士舘大学、東芝(日本サッカーリーグ)を経て、Jリーグ開幕を控えた92年に清水エスパルスに入団。97年には川崎フロンターレに移籍した。2001年に現役引退。02年からは川崎フロンターレのフロントスタッフを務めている。現在はスカウトを担当する傍ら、2014 シーズンから育成部長を兼務。

「普及」では、サッカーのさまざまな楽しさをあらゆる世代に伝えることを目指します。川崎にサッカーの種をまくべく、保育園・幼稚園の巡回サッカー教室や小・中学生ふれあいスポーツ教室、中学校サッカークリニックなどを行っています。

「育成」では 1人1人の土台を築き、1人1人の特長を伸ばします。川崎にいる原石を磨く、つまり川崎市の子どもたちを育てていこうという考えの下、川崎市内の 5会場で定期開催しているスクールのほか、市内のクラブチームに所属する将来有望な選手が週1 回だけ練習に来るスクール・アバンテやエリートクラスも設けています。また、中学生年代になるとクラブの数が極端に減り、サッカーをやめてしまう子どももいることから、できるだけサッカーを続けてほしいと中学生スクールも実施しています。さらには、川崎市内の指導者を対象に講習会を開催することもあります。街ぐるみでいい選手を育てていくためには、当然ながら地域の少年団やサッカークラブとも良好な関係を築いていくことが大切ですから、川崎市サッカー協会が主導し、我々が協力する形で進める事業もあります。

「強化」では、U-12(小学生年代)、U-15(中学生年代)、U-18(高校生年代)から成るアカデミー、そしてトップチームを経て、世界で活躍できる選手を育成することが目標です。トップチームを頂点に据え、たくさんの人に感動を与えられる選手育成が根幹にあるわけですが、そのためには豊かな人間形成とフェアプレー精神の順守、この2つが不可欠です。

特に、人間形成は非常に重要と考えています。これまでスカウトとして選手を獲得してきた経験から確信しているのは、最終的にチームに残っていく選手、長く現役を続けられる選手というのは、自分をきちんとコントロールでき、人間としても考え方がしっかりしている選手だということ。自分勝手だったり、気が利かなかったり、性格的に問題のある選手は難しい。ですから今は育成年代においても、サッカーの技術・戦術を高めることだけでなく、人間的な部分を大事にしていかなければならないという話は、スタッフにもよくしています。

具体的には「Enjoy&Pride」という理念を掲げています。Enjoyには、主体的に夢へのステップを上りながら、サッカーを心から“愉”しむ選手、そしてサッカーを通じて豊かな人生を“愉”しむ人に育てたいという思いが込められています。“楽”しむではなく、あえて“愉”しむと表記しているのは、前者には“ラクをする”という意味もあるからですそして選手はもちろんですが、指導者が愉しむことが大事だと考えています。指導者が顔をしてグラウンドに出ていたら、子どもたちは嫌なはずです。そうならないためにも、指導者はまず自分の生活や家庭をおろそかにせず、大切にして余裕をもつこと。そしてサッカーを心から愉しめる心理状態で現場に出てほしい、と話しています。

もう1つのPrideとは、川崎フロンターレの一員として、サッカー選手として、そして1人の人間として誇りをもち、社会や地域のリーダーとしてプレー・行動できるように指導することを示しています。川崎フロンターレというクラブへの帰属意識を高めることの取り組みの1つとして、今年からはアカデミーの選手もユニフォームサプライヤーであるプーマのスパイクを履くことを義務化しました。その代わり、プーマさんに協力していただき、全カテゴリーの選手のスパイクとランニングシューズを支給していただいています。

育成年代においても、サッカーの技術・戦術を高めることだけでなく、人間的な部分を大事にしていかなければならない

目指すスタイル実現にはコーチの共通理解が重要

アカデミーが目指しているサッカースタイルは、『Aggressive & Toughness ~アグレッシブに攻撃と守備を行い、タフに最後まで戦い抜く~』です。攻撃的なサッカーは、トップチームも含めてずっと目指してきた形です。常に最前線で挑戦し続けるフロンティアスピリッツを胸に、強い身体と不屈の精神で、どんなプレッシャーのなかでも自分のプレー、自分たちのサッカーを展開する――。川崎フロンターレを応援してくれているサポーターの方々も、そういうサッカーが見たいと望んでいるのではないかと思います。

このサッカースタイルを実現し、そしてトップチームへとつなげていくという長期的視野の下、各年代の発育発達に応じて一貫指導を行っています。カテゴリーに応じてテクニック、メンタル、インテリジェンス、フィジカルのそれぞれにフォーカスし、個の育成を進めます(下図2)。

最も難しいのは中学生年代。非常に多感な時期ですから、オン・ザ・ピッチ(フィールド上)ではそこまでではないものの、オフ・ザ・ピッチ(フィールドの外、私生活)においてはいろいろと問題が生じることの多い年代といえます。また、まだまだ保護者が干渉する年代のため、自分の子どもに対する期待の高さが指導を難しくさせることもあります。

図2の通り、各年代で重視されることは異なるため、指導に当たるコーチの特性を見極めることも、育成部長の役割の 1ついえます。私の場合は育成部長に就任したばかりということもあり、アカデミーのコンセプト自体は去年から大きく変えていませんが、指導者の陣容については変化をつけました。

まず、私がトップチームのスカウトを兼務しているため、下にアカデミーダイレクターを置きました。アカデミーのさまざまな活動に対応してくれています。それから、私が選手時代に一緒にプレーしていた元プロ選手を各カテゴリーの監督にしました。これは私を含むアカデミー内の情報共有をスムーズにし、カテゴリーに関係なくコーチ同士でしっかりコミュニケーションを取り、共通認識をもって指導に当たってほしいと考えたからです。U-18とU-15の監督に関しては、現在トップチームを指揮する風間八宏監督の下でコーチを務めた経験もあるので、最終的にはトップチームにつながる指導をしてほしいとも考えています。

そして各年代の監督には、そのカテゴリーをまとめる責任を一手に負ってもらうことにしました。図1を見てもらえればわかるように、U-18はAチームとBチームとに分かれています。また、U-15の場合はAチームとBチームに加えて、U-13(中学1年生)だけでチームが構成されますし、小学生年代はU-12とU-10とに分かれています。BチームやU-13、U-10 は各カテゴリーのコーチが主に指導することになりますが、それもすべて監督の責任下で活動するようにしています。

ただし、元プロ選手でなければ監督になれない、指導者として認められない、という考えに陥ることを防ぎ、普及やスクールの指導者にもモチベーションを高くもって指導してもらうために、普及で指導をしていたスタッフをコーチに抜擢しました。このことが意味するのは、経歴に関係なく子どもたちの指導に一生懸命携わればコーチとしてレベルアップすることができ、高みを目指せるということです。

コーチ陣とは定期的に面談を行い、将来、指導者としてどういうふうになりたいのかを聞くようにしています。トップチームの監督をやりたい、アカデミーで監督をやりたい、普及部門のエキスパートになりたい――。それぞれに希望やモチベーションはもっていますから、私としてはなるべく本人の希望に沿うようにしつつ、そこで能力を最大限発揮してもらえるような方向にもっていきたいと考えています。ただ、指導者のポジションは限られているため、選手同様に競争の世界であることには変わりありません。

カテゴリーに関係なく、アカデミーのコーチ全員が共通理解をもって指導に当たることが、将来トップチームで活躍する選手を育むことになる

いい素材はアカデミーにいる

コーチ間の風通しをよくする、情報共有を密にするという点で、事務所のデスク配置も変えました。これまではコーチ陣の席がバラバラだったのですが、1ヵ所にまとめることで、いつでもコミュニケーションが取れ、考え方を統一できるようにしました。

そしてもう1つ、特大サイズでフィールドが8面ほど描かれたホワイトボードを特注し、U-10 から U-18まですべての選手の顔写真と名前をポジション別に貼ることにしました。これは、私がスカウト活動のためにブラジルに行った際に、コリチーバFCというチームで特別に育成部の部屋を見せてもらったことがあるのですが、そこにあったボードが深く印象に残っていて、まねをしました。

コーチは自分が指導するチームだけでなく、アカデミーの所属選手全員の名前を覚えます。これにより、今どのようなフォーメーションで試合に臨んでいて、誰がそのポジションで試合に出場しているのかが一目瞭然になります。また、ナショナルトレセン(ナショナルトレーニングセンター制度;各地域から選抜された選手たちによりよいトレーニング環境を与える強化育成の場)に選ばれている、今はケガをしているなど、選手の情報がすべてわかるようになっています。このボードはアカデミーのコーチ陣でミーティングをする際にも必ず用意し、ボードを見ながら話し合い、定期的に選手評価をしています。

当然ながら、アカデミーの最終目標は U-18からトップチームに選手を昇格させることです。このこともまた、指導のモチベーションを上げるだけでなく、より意識的に選手個々を見て、意見交換をするきっかけとなっているはずです。例えばU-18のコーチが「U-18に上がってくるまでに、こういうことを身に付けておいてほしい」「ここまでは最低でもできるようにしておいてほしい」といったリクエストをするなど、各カテゴリーでやるべきことが明確になるというメリットもあるように思います。

2006、07年頃までは「誰に声を掛けようか」と悩むくらい、地域の高校にはたくさんの将来有望な選手がいました。ところが今は、その数が少なくなってきています。もちろんゼロというわけではありませんが、有望選手がいたとしても、各Jクラブで競合となってしまうため、獲得しにくくなっているのが事実です。理由は、いい人材は低年齢の段階でJクラブの下部組織が獲得しているからです。川崎フロンターレのアカデミーは寮がないため、自宅から通うことのできる選手ばかりで、地方出身者はほとんどいません。一方でアカデミーの寮を備えているクラブは、全国から選手を集めることが可能。ですから、スカウトで獲得できるいい選手はだんだん少なくなってきているのです。

それは裏を返せば、「いい素材はアカデミーにいる」ともいえます。つまり、今、アカデミーに所属している選手たちをしっかり育て、トップチームに上げていかなければならないということです。

近年はトップチームが上位争いに加わり、優勝争いもできるようになったことから、川崎フロンターレのアカデミーを希望する子どもたちが増えてきました。これまではウチのセレクションに合格しても、最終的に近隣のJクラブ、横浜・F・マリノスや東京ヴェルディ、FC東京を選ぶケースが多かった。それが今は、他クラブを断って入団してくれる選手もいます。これは非常に喜ばしい傾向です。いい選手は集まってきていますから、あとは我々スタッフが一貫したコンセプトの下にしっかり指導に当たらなければなりません。

川崎フロンターレのアカデミーに U-12カテゴリーを設置して今年で9年目。U-12の1期生は高校 3年生になり、U-18の主要メンバーとなっています。アカデミーの真価が問われるのは、まさにこれからだと肝に銘じ、スタッフ全員が一丸となって、各選手の個性や特長をしっかり伸ばしていきたいと思います。

Back Number 過去の記事一覧

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第25回「現代っ子の特徴を踏まえてアプローチを考える」

長橋 康弘(川崎フロンターレ U-18コーチ)

時代とともに、子どもたちの気質や体格も変化するもの。その変化に見合ったアプローチが必要です。実際に現代の子どもたちもまた、ひと昔前に比べて変化があるように感じると長橋康弘U-18コーチは言います。そこで今回は、現代の子どもたちの特徴を整理し、それに見合った指導者の寄り添い方を考えます。

コーチングクリニック 2016年8月号より

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第24回「選手への伝え方・伝わり方」

玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)

より効果的な指導を実践するには、指導者の話術が鍵といっても過言ではありません。しかしながら、指導者が投げかけた言葉への反応は人それぞれであり、理解度もまた異なります。選手に伝わりやすい、理解がより得やすい伝え方とはどのようなものなのでしょうか――? 玉置晴一U-12 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年7月号より

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第23回「文武両道」

石川 邦明(川崎フロンターレ U-15コーチ)

Jクラブアカデミーはプロサッカー選手の育成が重要なミッションの1つです。しかし、サッカーがうまければそれでいいという考えではなく、生徒・児童の本分である勉強を怠らないこともまた、大切と考えています。川崎フロンターレアカデミーの考える文武両道について、石川邦明U-15 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年6月号より

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第22回「新入生を迎えるに当たって」

高田 栄二(川崎フロンターレ U-15 コーチ)

間もなく新年度がスタートし、新1年生が活動に加わる季節となりました。この時期はやはり、新入生やその保護者とのコミュニケーション、情報収集が欠かせません。そこで今回は、新入生をチームに迎え入れる際に指導者が得るべき情報や取り組むべき事柄について、高田栄二U-15 コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2016年5月号より

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第21回「寒冷&感染症対策」

関 智久(川崎フロンターレ U-15トレーナー)

夏季の暑熱対策に比べて、冬季の寒冷対策はさほど重視されていないというのが現状です。しかしながら意識して対策するか否かで、競技に向けたコンディションは大きく変わってくるといえます。そこで今回は、川崎フロンターレアカデミーにおける寒冷&感染症対策について関智久トレーナーに伺いました。

コーチングクリニック 2016年4月号より

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第20回「性別による特徴を把握し、指導に生かす」

小林忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ GKコーチ)

成長著しい日本の女子サッカー。その背景には、U-12で男子とプレーする機会が多いことがあるようです。この年代の指導者は今後さらに、男女とも指導する可能性が高まるでしょう。今回のテーマは「性別による特徴を把握し、指導に生かす」。U-16日本女子代表GKコーチも務める、小林忍コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年2月号より

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第19回「チームの枠を超えた指導者同士の連携」

藤原 隆詞(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ チーフコーチ)

第19回は「地域連携」がテーマ。川崎フロンターレでは主にトレセン活動で、あるいは試合会場でのコミュニケーションによって地域の指導者、選手と連携を図り、川崎市全体のレベルの底上げに寄与すべく活動しています。その詳細について、育成プロジェクトグループの藤原隆詞チーフコーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年1月号より

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第18回「選手を観察して見極める」

川口 良輔(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ長)

連載第18回は「指導者に欠かせない観察力」がテーマ。1人1人顔や体格が違うように性格も十人十色の選手たちに、指導者はどのようなアプローチをするのがベストなのでしょうか。育成プロジェクトグループ長の川口良輔氏に「コーチング」と「ティーチング」との違いも踏まえてお話しいただきました。

コーチングクリニック 2015年12月号より

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第17回「精神的成長と目標設定」

鈴木 洋平(川崎フロンターレ U-15GKコーチ)

今回のテーマは「メンタル面へのアプローチ」です。技術・戦術やフィジカルと同様に、精神的な成長も育成年代の選手たちには欠かせないもの。川崎フロンターレU-15では昨年からメンタルトレーニングを導入しており、その鍵を握るのが目標設定なのだとか。詳細について鈴木洋平U-15GK コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2015年11月号より

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第16回「セレクションの視点」

後藤 静臣(川崎フロンターレ アカデミーダイレクター)

夏休みも終わりに近づき、来年度の入団選手を募集する時期となりました。毎年数多くの入団希望者が集まる川崎フロンターレアカデミーではセレクションにおいて、子どもたちのプレーはもちろん行動や言動も含め、どのようなところを見ているのでしょうか? 後藤静臣アカデミーダイレクターに伺いました。

コーチングクリニック 2015年10月号より

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第15回「合宿・遠征の過ごし方」

冨田 幸嗣(川崎フロンターレ U-12コーチ)

現在、夏休み真っただ中にある育成年代の選手たちにとって、この時期の合宿や遠征は大きなステップアップのチャンスです。その一方、指導者にとっても普段は見られない選手の一面を発見できるいい機会といえるでしょう。今回はそんな「合宿・遠征の過ごし方」について、冨田幸嗣U-12 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2015年9月号より

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第14回「選手の心に火をつける」

小林 忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループGKコーチ)

今号のテーマは「選手の心に火をつける」。試合に出られる選手とそうでない選手、つまり「レギュラー」「サブ」問題はあらゆる競技において、選手本人はもちろん指導者も頭を悩ませる事象です。ここではサブ選手へのアプローチやモチベーションの維持のさせ方について、小林忍コーチにお伺いしました。

コーチングクリニック 2015年8月号より

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第13回「『いい練習』とは?」

玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)

練習は「量」か「質」か――指導者の間で話題に上ることも多いテーマだと思います。選手が試合に向けて研鑽を積む日頃のトレーニングに関して、一般的に「いい練習」といえるのはどのようなもので、指導者や選手が押さえるべきポイントはどこにあるのでしょうか。玉置晴一U-12 コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年7月号より

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第12回「保護者の役割」

楠田 耕太(川崎フロンターレ U-12GKコーチ)

選手たちにとって一番の理解者であり、サポーターといえば保護者でしょう。指導者の目が届きにくいオフ・ザ・ピッチで求められる役割が多いのはもちろん、クラブでの活動中にも保護者が気を付けなければならない側面はあります。今回は保護者の役割について、U-12 の楠田耕太コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年6月号より

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第11回「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」

今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)

新シーズン開幕。チームは年間を通じて公式戦を戦います。とはいえ、常に同じコンディションで臨むのは不可能。さらにはその時々の状況で、試合に向かうメンタルも変わるはずです。「川崎フロンターレ育成術」第11回は「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」について、今野章U-18監督に伺いました。

コーチングクリニック 2015年5月号より

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第10回「チームビルディング」

後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)

新体制となって間もないこの時期、指導者が苦心するのは、チームをいかにまとめ、選手・スタッフが一丸となって目標に進むか、ということでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第10回は本誌特集企画と連動させ、「チームビルディング」について、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年4月号より

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第9回「成長期のコンディショニングを考える」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

パフォーマンス向上には、トレーニングの積み重ねに加え休養と栄養も欠かせません。コンディションの不調はケガの恐れがあるだけでなく、成長度合いにも関係するでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第9回は、引き続きU-18の関智久トレーナーに、成長期のコンディショニングについてお話を聞きました。

コーチングクリニック 2015年3月号より

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第8回「トレーナーから選手たちに何を教え、伝えるか?」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

最近は、育成年代の現場にもトレーナーのサポートが入るケースが増えました。選手としても人間としても成長段階にある子どもたちにとって、トレーナーのアドバイスや関わり方は、自立を促すきっかけの1つでもあります。「川崎フロンターレ育成術」第8回は、U-18の関智久トレーナーにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年2月号より

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第7回「子どものモチベーションを高める指導」

高田 栄二(川崎フロンターレU-15コーチ)

当然のことながら、選手たちがスポーツに取り組むときには、「やりたい」という意志、つまり前向きな気持ちがなければいけません。「川崎フロンターレ育成術」第7回は、選手のやる気を引き出し、モチベーションを高く保つための指導のポイントについて、高田栄二U-15コーチにお話しいただきました。

コーチングクリニック 2015年1月号より

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第6回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?②」

佐原 秀樹(川崎フロンターレ U-12監督)

「川崎フロンターレ育成術」第6回は、前回に引き続き「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」をテーマに、今回はジュニア年代の指導について佐原秀樹U-12監督に伺いました。サッカー選手としての入り口に立ったばかりの子どもたちの成長のカギは、“子どもの親離れ”と“親の子離れ”のようです。

コーチングクリニック 2014年12月号より

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第5回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」

寺田 周平(川崎フロンターレ U-15監督)

「川崎フロンターレ育成術」第5回は、サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?と題し、育成年代における競技場面以外の指導について寺田周平U-15監督に伺いました。トップチームで活躍し、日本代表経験をもつ寺田監督だからこそ、技術・戦術以外にも学ぶべきことがあるとの言葉には説得力があります。

コーチングクリニック 2014年11月号より

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第4回「ミーティングのあり方」

今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)

「川崎フロンターレ育成術」第4回は、ミーティングのあり方、重要性について、今野章U-18監督にお話しいただきました。次の試合に向けた準備のため、指導者と選手のコミュニケーションのためにミーティングは欠かせません。その実施方法は様々ですが、今野監督はどのように捉えているのでしょうか――?

コーチングクリニック 2014年10月号より

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第3回「勝敗重視?内容重視?」

後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)

「川崎フロンターレ育成術」第3回は、試合において結果と内容のどちらを重視するのかについて、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話しいただきました。年代が上がるにつれて勝利を求めるパーセンテージも高まりますが、結果にこだわりすぎてもいけません。また、指導者や保護者が試合に対してどういうスタンスで臨むかも、重要な鍵を握っているといえそうです。

コーチングクリニック 2014年9月号より

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第2回「状況把握・状況判断の力を身につける」

長橋 康弘(川崎フロンターレU-18コーチ)

「川崎フロンターレ育成術」第2回は、状況把握・状況判断の重要性について、川崎フロンターレU-18の長橋康弘コーチにお話しいただきました。その時々でさまざまな状況に直面するサッカーではもちろん、そのほかの競技でも状況把握力・状況判断力は欠かせないもの。これらの能力を養い向上させていくためのヒントを、指導者そして保護者に向けてアドバイスします。

コーチングクリニック 2014年8月号より

第1回「川崎フロンターレ・アカデミーの育成コンセプト」

向島 建(川崎フロンターレ育成部 育成部長)

未来のプロサッカー選手を育てるために、アスリートの原石を発掘するために、サッカーを通した“人間”育成のために――。Jリーグクラブの取り組みから学べることは、サッカーをうまくするための技術だけではない。未来のJリーガーを育てる、川崎フロンターレアカデミーの育成コンセプトについて話しを聞いた。

コーチングクリニック 2014年7月号より

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